棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

白化粧の朝

2008-12-14 17:07:58 | 山郷の暮し
小雪が舞い踊る真っ白な朝。
10時ごろ薄日が射すと たちまち消えてしまいましたが、標高1000M上は、水平線を引いたごとく上部は真っ白。
色彩を極限まで絞り込んだピリッとした風情は、水墨画よりも、日本画や高度なテクニックの油彩画での表現がぴったりだ。
降り積もった雪景色もいいのだが、霜降り状の雪景色は本当に美しく、ただただ見入ってしまい、ここにいることに喜びをかんじる。

西にアルプスの男性的な山々に対し、我が家の裏手から延びていく東山は藪山。
この東山に根雪ができると、いよいよ本格的な冷え込みになってゆく。
近年は少なくなってきたが、マイナス10度以下など当たり前だった。
目の前の国道254などは、凍結のため事故多発地帯。
今はチョットの雪でもエンカルを撒き 事故はへったが、大事故はかならず起きてしまう。ご用心ください。
事故の話しついでに思い出したのは、数年前のことですが 夜中にトレーラーが谷底に転落。
運転手が見つからず、翌日はへりが飛びまわり大変な騒ぎになってしまった。
原因は、運転手さんはヒッチをして帰ってしまったらしい。
私も野次馬の一人でした。
写真はお隣から見た朝の谷

学者バカ-40愛欲曼荼羅

2008-12-14 10:14:55 | 大人の童話
衆の痴呆化は、新興宗教にとって登場しやすいのではないか」と君は言うんだな。
君はいったい今まで何をきいていたのだ。まったくワシの言うことの本質が読み取れず、馬の耳に念仏だったとは・・

「行動学」とかを研究している先生の 講演を聴いたことがある。
ナニカをたとえていったのであろうが、電気掃除機の話で奇妙なことを言った。

電気掃除機を使って清掃をするとき、大抵の人は同じところを往復させる。これはムダな動きで、時間のロスである。前に出すときと引くときの位置を変えていけば、時間のロスがなくなる。、行動パターンを変える必要がある。と言うのだ。
作業効率を上げるためには、お話の通りなのであろうが、この御仁は、掃除の一つもしたことが無い方だと思わないか。
多分、無駄な動きについてたとえたのであろうが、人間の自然な動きは心の働きでもあり、時には精神衛生上大切な働きをていることにきずいていないのだ。
人間はロボットではないのだ。
今日の、人間疎外的な社会機構は、このような「学者バカ的・ロボット社会」が先行してしまっている。
彼らを似非科学者と言うわけではないが、現実の動きを見ていない。または、現実の危機を認識していない。最悪は人を観ていないのだ。
学問世界が「象と盲人」の逸話のようなことになりつつあることに、憂いを感じる。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本