棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

DNAの働き-29愛欲曼荼羅

2008-12-02 08:52:10 | 大人の童話
戦うことと、畏敬の念」が共にDNAの働きというならば、両者はどう違うのだ? という疑問が生まれるのは当たり前だと思う。
「戦う」という本能意識は、今まで何度も話してきた「欲意識」と同質で、畏敬心や宗教意識のような精神の高まりへと昇華しえないのだ。
逆説でもないのだが、人類から「戦う本能」を否定することは、遺伝子操作をするようなもので、神への冒涜に等しいことだと、これまた、潜在的に働いてしまうのだ。
マーー。こんがらがったいいかたになってしまったが、早い話が宗教ではどうにもならず、触らぬ神に祟りなし。
しいて言えば、宗教は人々に安心・平安・幸せを感じさせる、対処療法・湿布薬みたいなもんかも知れぬ。
喧嘩をし合っている真っ最中に「神だ仏だ至福だ」と説いても、どーにもナラナイノは、歴史が語っているではないか。それどころか信仰心をあおりたて、戦うことの意味ずけさえしているのが現実だ。
では、信仰を棄てるかというと全くそおでない。面白いもんだ。
戦争に対し、現実にはワシら宗教家は無力で、見て見ぬふりをし、臭いものには蓋をし、しかとうをきめこむ。

ryusun

つぶやき

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