歯が抜け落ちる、大きな原因となっている歯周病。歯周病が脳の認知機能に何らかの関与をしていることは聞いていましたが、九州大学の研究グループがアルツハイマー型認知症を引き起こすアミロイドβを歯周病菌がつくり出していると発表したことを最近知りました。
九州大学大学院歯学研究所の武洲准教授のグループは、歯周病の原因菌ジンジバリス菌を正常な中年マウスに３週間投与したところ、アルツハイマー型認知症を引き起こすアミロイドβが１０倍も増加し、記憶力の低下が認められました。
つまり、歯肉の中で歯周病菌がつくったアミロイドβが血管内に入り、脳に蓄積され、認知障害を起こすことが証明されたわけです。この研究成果によって、認知症の発生の抑制、症状の改善・防止の新薬の開発が期待されます。
武洲准教授は「正しい歯の磨き方、定期的な歯石の除去で歯周病を予防することが、認知症の予防にもつながります」と話していました。
武洲さんが言う通り、歯周病にならないよう私は丁寧なブラッシングと年１回以上の歯石の除去を続けます。
