90歳から100歳を超える人たちが元気で生活している全国の長寿村を訪ね、便を採取し、腸内細菌を分析した理化学研究所招聘研究員の辨野義己さんがNHKラジオ健康ライフ「トイレから考える! あなたの健康」で、その結果を報告していました。
長寿村の高齢者の腸内細菌には、腸内環境を整える善玉菌のビフィズ菌とがんを抑え、肥満を防ぐ大便菌がとくに多かったといいます。
各地の長寿の人たちの生活習慣を尋ねると、三つの共通点がありました。
第一は野菜をたくさん食べていました。根菜類、豆類、キノコ、海藻類など植物繊維が多いものです。
第二は体をよく動かしていました。山間部の山道を自分の足で歩いていました。足腰が強く、腸の周りのインナーマッスルも鍛えられていました。
第三は住民同士のつながりが深く、精神的に安定していました。
腸内環境をよくすることが長寿につながっていました。辨野さんは「大腸を制する者は健康を制する」と話しています。