団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

その兆しは信号無視から始まった

2017-12-15 09:25:24 | 健康・病気

アルツハイマー病の軽い症状と診断された60代半ばの男性の異変に家族が気が付いたのは車の運転でした。スピードを出す方でしたが、交通ルールはきちんと守っていました。とりわけ、家族を乗せて運転するときはひときわ慎重でした。

それが、赤信号に変わったのに交差点に入ったり、青信号になったのに発進しなかったり、右側に寄らずに右折したり、といった「危険運転」が目立ってきました。妻や家族が同乗しているときは、そのつど家族が「危ないよ」と注意すると「悪い、悪い」と謝ったといいます。

運転での危険な兆候と物忘れがひどくなったので、家族が行きつけの内科医院で認知症の検査を依頼したのです。

男性は高校野球の有名校で選手として野球に励みました。酒造会社を定年で退職したあと、少年野球の監督を務めましたが、数年後、体力的な衰えを感じ、辞めました。以来、庭の手入れをするくらいで、やることがなくなりました。外出することがなくなり、家でテレビを見たりして、ごろごろすることが増えたといいます。

そのころから、もの忘れが目立ってきたようです。自分が片付けたものを、家族に「どこへやった」と言ったり、買い物を頼まれたのに忘れたり。さらに、同じことを何度も言うようになりました。

やることがなくなったことが認知症の引き金になったようです。楽老の秘訣である「きょうよう(今日用事がある)と、きょういく(今日行くところがある)」は認知症の予防にも効果があるとされています。

 

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