団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

「死ぬまでチャレンジするつもりです」

2015-01-06 09:09:00 | 健康・病気

60代になってから網膜色素変性症が急速に進み、目がほとんど見えなくなった友人のNさん(70)がピアノに続いてヴァイオリンのレッスンを始めました。ベートーヴェンの「第九」やヴェルディの「レクイエム」を歌う合唱団には入団していますので、合唱の練習が2日、ピアノ、ヴァイオリンのレッスンが各1日で、週4日間をクラシック音楽にいそしむ生活を送っています。

それらは白杖なしでは生活ができなくなったここ3年で新しく取り組んだことばかりです。Nさんは宣言します。「死ぬまでチャレンジします」

「チャレンジ」の言葉で、アメリカのコラムニスト、ボブ・グリーンの書いたコラムを思い出しました。随分昔に読んだので、はっきり覚えていないのですが、確か、乳がんか、子宮がんを患った若い女性ががん告知されてから生き方を一変させた話でした。

その女性は、深夜のオフィスのコピー機にまたがり、自分のあそこをコピーして見てみたというのです。なんでそんなことをしたのですか、という質問に、彼女は「ふだんは見えない自分のあそこを見てみたかったから、ウフフ」。

がんを告知されてから、最も変わったことは「生き方が積極的になったこと」と彼女は言います。いつ死ぬか、わからないとなって「やりたいことはやってしまいたい」と行動に移すようになったそうです。

Nさんのチャレンジ精神に友人たちは感心することしきりですが、Nさんの挑戦は私には病状が進むのに反比例するように高まっていった気がします。ただ、Nさんの高齢者になってからの生き方は刺激的で、時々会うたびに「僕もやらなきゃ」という気持ちが巻き起こってきます。

コメント
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