NHKの「大河ドラマ50の歴史展」が17日まで、大阪高島屋で開かれています。第1回の大老・井伊直弼が桜田門外の変で暗殺されるまでの活躍ぶりを描いた「花の生涯」(昭和36年)から今年放映されている「江~姫たちの戦国~」まで50の作品を映像やビデオカメラ、台本などの各種資料で紹介しています。会場でタケちゃんは全作品(一部を見たものもあるが)を見ていたことに気づきました。「そうか、私は大河ドラマを50年も見てきたのか」
私が生まれたときの歩みを綴った自分史(その年の世界、日本の主な出来事、私と家族らの言動を書いています。自分がその年、どんなことをしたのか、が世界、日本の動きと関連して思い出すことができる便利帳です)のノートを見ると、我が家がテレビを購入したのは昭和35年夏に2階建ての家を新築した直後とあります。1階の6畳間の押入れにテレビを置きました。翌36年から大河ドラマは始まりました。ただ、「花の生涯」は子どもには難しいテーマなので、時折しか見ていません。第2回の「赤穂浪士」からはよく覚えています。大石内蔵助に扮した長谷川一夫さんの「おのおの方」を声色でよくまねました。
第3回が「太閤記」。緒形拳さんの秀吉、高橋幸治さんの信長の新人コンビで、私の母は高橋さんの信長が一番良かったといつも言っていました。このとき、27歳だった緒方さんはねね役の藤村志保さんに初めて会ったとき、秀吉役とは思われず、無視されたエピソードをビデオで語っていました。無視された理由は「秀吉役はもっとサルに似た人で、緒形さんはずっと二枚目だから」とのことです。第46回の「風林火山」(2007年)では、上杉謙信の軍師、宇佐美定満役に出演したときの台本と台本から手書きした自分のセリフも展示されていました。定満のセリフを抜き書きして覚えこんだようです。台本には気づいたメモが書き添えられていました。緒形さんが大河ドラマで何回も起用されている理由の一端がわかりました。
会場には、自分の顔写真を写すと、歴史上の人物の誰に似ているかを示す装置があり、私も撮影してもらったところ、「豊臣秀吉」に81%が似ているとの結果でした。隣には、兜、鎧をつけた3人の武者姿に自らの顔をはめ込む装置もありました。私は、第48回の「天地人」の主役で、上杉謙信の家臣で「愛」の文字を入れた兜をつけた直江兼続の顔にタケちゃんが入った写真でした。携帯で撮影し、しっかり待ち受け画面に貼り付けました。