足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株はハイテックがけん引・・・アップルは急落、ネットフレックスが急騰

2013-01-24 08:53:23 | 株式

NY株は5日間の続伸。

背景は目下、発表中の第4四半期の業績発表だ。当初予想は+3.3%であった既発表分では+3.8%と好調なこと。ハイテクはけん引している。

その中でアップル(AAPL)が引け後、決算を発表したが内容に失望、引け後の取引では-9.7%と急落した。決算では利益は予想を上回ったが、売上は下回った。

それよりも問題は13月期の見通しで売上がコンセンサスを下回り、利益の予想は出さなかった。失望して株価の急落になった。

決算ではiPhone,iPadとも予想通り。サプライズを期待した向きには期待外れ。

現在の時価総額は42兆円で超大型だけに市場のセンチメントに与える影響は大きい。機関投資家、ヘッジファンドだけではなく個人投資家の間でも人気が高く保有比率は高い。アップルの不振は市場人気の動向には大きな影響を与える。

人気ヘッファンドのグリーンライト・キャピタルのデビッド・アイホーンの昨年の成果は+7.9%になった。アップルの組み入れがポートフォオのトップで第4四半期の成果が-4.9%になった。このために同ファンドは年間では+7.9%とS&P500+16%を大きく下回った。ここ数年は市場平均を上回る成果を上げてきたので投資家の失望感は大きい。同じようなことがほかのヘッジファンドにもいえる。今後、アップル株の組み入れを下げる運用者が増え、アップルの株価に影響を与えるだろう。

アップルと対象てきなのがネットフレクス(NFLX)だ。オンラインでのビデオのダウンロード・サービスの企業。第3四半期の決算が予想を下回り3ヵ月前には株価は大きく売られたが、この日は一転して予想を大きく上回る決算を発表した。第3四半期の赤字決算から抜け出し、加入者数も会社予想の上限を超えた。株価は引け後の取引では急謄し+33%になった。ここ3ヵ月で株価は2倍。前期の赤字決算後には、業績の不振は一時的な現象とみて大量に投資するヘッジファンドが現れた今回の決算で大成功した。ネットフレックスの業績の復調は携帯電話のタブレット向けが急増したことだ。タブレット端末の普及はハイテク業界に、まだまだ人気株を生み出す原動力になる。

東京市場では日経平均が高値から-5%になった。アベノミクス相場の調整局面も70~80%まで進んできた。

個々の銘柄では下値不安が極端に少なくなってきた。

例えば野村、大和の証券、住友不、三井不の不動産、キャノン、ニコンのハイテク、DeNA,グリーのSNSゲームなどが上げられる。

相場全体は投資家にいはひと辛抱というところだ。