新年も第2週入りした。
2013年の第1週の東京市場は1日の立合いだが日経平均は+2%、NYダウ平均は3日間の立合いで同じく+2%と明るい幕開けになった。「財政の崖」の問題の解決を好感した。
円相場が一時は88円台半ばに進み昨年末の86.71円から88.15円まで下落した。
引続き円安トレンドの定着でアベノミクスへの期待感が一段と膨らんだ。
ウォール街では有名なバイロン・ウィン(ブラックロック投資顧問副会長)の“2013年の予期せぬ10大予想”(surprise as an event)が発表になった。彼はモルガン・スタンレーの人気ストラティジストの時代に予想を始め、予想は今年で28回目。「継続こそ力なり」の例えどおり長い間にわたる行事で世界の投資家が注目する。いま一つの人気の理由は予想の確率が50%超という記録を達成してきたからだ。
ことしの10大予想は①核兵器のウラニウム保有宣言②米企業収益の不振でS&P500は1300に下落(先週末1466)③金融株が下落④原油は$70以下になる⑤共和党が移民政策に軟化⑥中国新政権の政策を好感して上海A株が20%以上の上昇⑦農産物の価格上昇⑧金価格は$1900に上がる⑨円相場は100円台乗せ、日経平均は1万2000円を超える⑩ユーロ圏の株価は10%下落。
予想のなかで日本の投資家にとって力強いのは日本株への強気である。
昨年の予想は6つが外れた。しかし長期的な確率は50%以上あり、バイロン・ウィンの見通しへの投資家の関心は引き続高い。