NYダウ、S&P500ともに史上最高値が視界にはいってきた。
この日のNYダウは13954.42ドル(史上最高値14164.56ドル)、S&P500は1507.84(同1565.15)で史上最高値まであと一歩。
最高値は2007年10月である。リーマンショックの安値からS&P500はすでに2倍になった。
一方、日経平均の2007年の高値は18300.39円(同年2月)で現在の株価はようやく半値を超えたところである。
それまでは両者ともほぼ同じ数値で変動してきたが、リーマンショック後の戻り相場で差がついた。理由は中央銀行のデフレ対策の金融緩和策の失敗と円高、震災である。
東京市場はNY市場に比べて円高、震災という2重苦に見舞われたが、そのもとを正せば日銀の政策の稚拙さにつきる。
今回のアベノミクスでようやくそれに追いつく方向性が出てきたが、白川日銀総裁の政策の失敗は株価の回復力にも影響した。
昨日のウォール街では決算発表が株価の明暗を分けた。
アマゾンは新製品の好調で株価は引け後に急騰した。またファイザーも好決算で上昇しダウ平均を押し上げた。米連銀は火曜日から2日間のFOMCを開き今夜の発表に関心が集まる。
東京市場では薬品株がようやく市場の前面に出てきた。大型製品の特許切れで停滞していた時期が終わり、各社とも手元の新薬開発が芽を出す時期にはいる。薬品株は息の長い相場のサイクル入りである。武田薬品(4502)がトップを切る。