ウォール街では足元の企業業績に市場の関心が集中しているが、昨日は中国のGDPの発表を好感して上昇した。
また債務上限問題に議会では3ヵ月の延長の動きが出てきたことも好材料だ。実現すれば向こう4ヵ月余の間に議論を進める余裕が出る。
中国の昨年のGDPは+7.8%と政府目標の7.5%を上回った。過去30年間にわたって10%以上の成長を遂げてきたが、ここへきて経済構造を改革する動きが強まってきている。数字は政府の狙い通りの展開になってきた。ウォール街ではGDPの発表には好反応した。
一方、市場の目先の関心事はアップルの決算だ。23日に発表になるが市場のコンセンサスは昨年第4四半期が3%の減益。
iPad,iPhoneの伸び悩みが懸念される。昨年第1四半期には収益が倍増しアップル神話を生み出し、株価に大きなインパクトを与え$700台乗せをした。
しかし最近は$500台を割れ先行きに懸念が広がった。
しかし株式を大量に保有しているヘッジファンドは強気で第4四半期も+4%の増益を見込む。もともと会社は慎重な見通しを発表するのが普通であるだけに、サプライズ決算が出ればハイテク全般の人気が好転するだろう。これからもアップル神話を期待するには次の新製品が待たれる。
昨日、安倍首相のブレーンである浜田宏一・米エール大名誉教授が外国特派員協会で講演し「円相場は95~100円なら問題は起こらない」と100円台乗せを暗示した(日経新聞)]。今回の安倍政権の誕生に陰で大きく貢献してきた一人。日銀の来週の政策会合の結果が円相場のトレンドには大きく影響するだろう。