週明けのNY株は続伸した。
S&P500を除いては昨年末の水準を上回って引けた。
懸案のユーロ問題が26日の全体会議に向けて好展開してきたのと、米国での企業業績の好調が材料になった。
好決算を発表したキャタビラーは「ヨーロ問題や米国の景気の鈍化はリセッションにつながらない」という強気のコメントをした。
資金流出が問題になっているヘッジファンドだが、商品相場に目をつけデリバティブや先物に食指を動かし始めたのが注目される。
さすがに“気を見るのに敏”という本領を発揮しはじめた。彼らなりに相場の先行きに確信が出てきたのか。
市場では年末にかけて相場の反騰を見込む投資家も散見される。昨日のVIX(恐怖)指数は29.36と今月では14日の28.24に続いての2回目の30割れ。この数字が30以下で推移することが相場の先行きを見る上では注目点の一つである。
来月1~2日に米連銀のFOMCがるが、ハト派のメンバーが連日にわたってQE3(第3次量的緩和)を口にする報道が続いている。市場のセンチメントの好転をみて、ここでの「ひと押し」とバーナンキ議長が動く可能性が高まってきている。