「魔の9月」は終わった。歴史的にみて株価の暴落を経験してきた季節だ。
NYダウは月間で-6.0%であった。月末のドレッシング買いは皆無だ。先行きギリシア問題、世界経済の減速が材料としてのしかかる。特に最近、浮上してきたのが欧米の景気が中国の輸出に影響を与え始めたことだ。海外への依存で高度成長をしてきただけに、早急に内需始動の構造に立てなおすことは不可能だ。
ヘッジファンド業界の苦境がいわれるなかで、ITバブル後に第一線から引退した運用者が復帰したことが注目されている。1990年半ばにソロスを凌ぐ成果を上げITバブルの渦中で引退した。
彼はやがてはハイテクが構造的な革新期に入ると読んでの復帰である。10年間は得意のハイテクの業界をじっと静かに分析してきた。
詳細は不明でるが、差し当たりはショート(カラ売り)から入るのだろう。ヘッジファンドにはショートのアイディアは山積していると読んでいるフシがある。
昨日は米国のハイテクのシンボルであったイーストマンコダックが破産した。
時代の変化のスピードの速さは不変だ。