世界の株価は先週の弱気ムードを引き継ぎ続落した。
焦点はギリシア問題で国家の赤字削減計画が期初の予定に達しないことが材料にされた。その話しがウォール街に飛び火し金融の大手モルガンスタンレーとゴールドマン・サックが売られた。両社のCDS(クレディット・デフォルト・スワップ)が急上昇し株価が暴落した。これまでギリシア問題の影響はフランス、ドイツの銀行など欧州の銀行は問題になっていたが、ウォール街にまで飛び火してきた。
モルガンスタンレーが第2のリーマンというウワサも飛び交う。
これまでS&P500は1120~1220のレンジを往来していたが、昨日は1099とレンジを下へ突き切った。
昨日のウォール街では景気指標には明るい数値も出たし、日銀短観も予想を下回らず震災からの回復を確認したが、市場は全く無視した。
このような市場の動きをみて米欧の政策当局がギリシア問題に新しい動きをとるかどうかが焦点になってきた。
多くのヘッジファンドの運用者は「早く破綻させれば世界の株価は暴騰する」とみるが、それまでの世界の金融市場の安全弁の整備が急がれる。
暗い話ばかりではない。
われわれが注目している数年前に引退したヘッジファンドが市場に帰ってきた。チャンス到来とみてすでに動き始めた。