足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

高速売買取引が横行

2011-10-18 07:54:49 | 株式

先週の金曜日には株価が大きく反騰し前年比でもプラスになったNY株であるが、この日は一転して大幅安になり弱気に転じた。

きっかけはショイブレ独財務相の「EU会合で金融危機問題が簡単には解決はしない」と最近の動きに水をかけたことだ。危機の安定化のカギはドイツが握っているだけに相場は大きく反応した。最近の強気と弱気の日替わりメニューがこの日も露呈した。

週末には米国のVIX(恐怖)指数が30を割れ28になっていたが、この日は再び33.391週間ぶりの高水準に逆戻りした。

ブルンバーグにはしばしば登場するヘッジファンドのバートン・ビッグスは「9月下旬には株式の比率を20%に下げたが最近は65%まで引き上げた。ただ臆病な強気だ」と語った。

彼の発言をみると市場ではHFT(高速回転売買)が定着しているが、ヘッジファンドの運用者も一役買っていることがわかる。

方向性の固まらない米国景気、ユーロ圏の金融不安問題が依然して市場の方向性を左右する構図は変わらない。9月末にIPO(新規公開)したKlab(3656・マ)が先週末に8月決算を初めて発表し、2012年の第1四半期(9~11)の見通しを前年比で売上4.2倍、経常利益6.4倍と発表し昨日はストップ高になったが、SNSゲーム業界が既存のゲーム業界の秩序を大きく変化させていうことを強く印象付けた。世界的な規模での変化が出てきている。