足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

IPO(新規公開)に人気

2011-07-26 08:00:29 | 株式

米財政再建協議が決着しないまま、週明けのNY株は続落した。与野党から妥協案が出ているがどれも決着の決め手にはならず、来週火曜日(82日)に債務上限の引き上げの期限が迫っている。市場は神経質な動きである。

こんな雰囲気のなかでヘッジファンドのダグ・カス(Doug Kass・シーブリーズ)が「目先は問題が解決しないうちに買うべき」と逆張り戦法を推奨している。相場の弱いときに買うのは勇気がいるが、米国がデフォルトに陥ることは考えられないという自信をもつ。

しかし、その後の反騰は本格的な戻り相場にはならないという見方である。弱気筋にとっての確度の高い投資の定石である。ただ彼も根底には議会では82日までに決着がつくという確信がある。

東京市場では新興市場の堅調が目立つ。

721日にIPO(新規公開)したモルフォ(3653・マ)が昨日は1000円高の6410円のストップ高で引けた。IPO価格は2250円、初値は2日目に4840円で寄った。2日間で対初値比で+32%と久しぶりの人気である。

東京大発のベンチャーでモバイル向けの組み込みソフト開発企業だ。

最近はIPO価格が低く決められるので、われわれの計算する理論株価に比べては割安銘柄が大半。モルフォは2日間の急謄で久しぶりに理論株価に達した。