ウォール街は前日のダウ平均+202ドル高のあとだけに一休みだ。
引き続きインテルなど好決算の発表が相次ぎミクロの材料には事欠かない。
しかし8月2日に期限が切れる米連邦政府の借金の上限引き上げ問題が議会でまとまらず、ヨーロッパの金融不安と並んで相場の懸念材料として相場の頭を抑える。
それにもかかわらずいいままで株価の上昇を支えてきたのは“不安の壁を登る”という格言で表現される相場のもつ独特の習性である。
VIX(恐怖)指数が昨日は19.09と先週の20台から下落した。
東京市場でも個々の決算予想の増額が出始めた。
テーマとして浮上してきたのがクラウドコンピューテイングである。ウォール街ではアップル、グーグル、アマゾン、セールスフォース・コムなど、恩恵を享受して成長率に加速が見られる。
日本でも先行き息の長いテーマに浮上するだろう。インターネットの環境の進化が経済の効率化を引上げるために絶え間なく動いている。
データセンター関連に注目している。先週はネットワンシステムズ(7518)に関連株として注目を始めたが、中堅のデータセンターのビットアイル(3811)にも注目を始めたい。7月決算で1400円の配当がまるまるとれる。
2011年7月期を起点にした3ヵ年計画では利益が倍増する。その計画を足元では上回っている。タイミング良い設備投資の刈り取り期とクラウド時代の到来が一致した。