ガイトナー米財務長官が「世界の目はわれわれの決断に集まっている」と語るように、米財政再建協議が緊迫してきた。
8月2日までに政府の債務上限を引き上げなければ米国がデフォルトに落ち込むという切迫した時間を迎えて、本日の東京市場の始まりまでに与野党間の合意をまとめたいと週末から協議が続いてきたが、日本時間の本日の早朝までには決着しなかった。
債務上限の引き上げには与党の民主党は歳出カットと増税を主張してきた。
本日の東京市場の焦点はドル相場の動きである。NY市場では現在ドル安が進行している。
米国が上限引き上げに失敗してデフォルトに陥ることは考えられないが、時間が切迫しているだけに、ガイトナー財務省長官は安易な妥協で終わることには警戒している。
良識ある米議会だけに最悪の事態になることは考えられないが、来年の大統領選を控えて出来るだけ失点を少なくしたいオバマ大統領の決断を鈍らせている。
週末のNYダウは小幅安で終わったが、ナスダックは高かった。
ウォール街でも最悪の事態にはならないという読みがある。
今週は東京市場でも決算発表が本格化し、議会では重要法案の審議が始まる。相場の方向性は上昇トレンドであるが、波乱を抱えながらの動きになるだろう。
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