足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

株価はユーロ圏の金融不安に注目・・・バーナンキ議長の議会証言に注目

2011-07-13 07:59:10 | 株式

NY株は2時過ぎに先月の連銀FOMCの議事録が発表され一時はプラスにはいったが、

ムディーズがアイルランドの国債の格付けを引き下げユーロ圏での金融不安が再燃し、NY株の反騰の勢いを殺いでしまった。

前回のFOMCではQE3の発動を主張する向きもあり、政策の方向への議論が割れた。決論は「景気が停滞するなら政策の再検討する」ということになったが、バーナンキ議長は選択肢を残したままいったんは量的緩和の継続を見送った。議会での財政再建協議の行方を見守る姿勢である。

S&P5001313.64で引けたが1320近辺は50日と100日移動平均が下値の支持線として重なる。

先週に発表された雇用統計では新規雇用増が予定の数字を大きく下回り株価の下落の引き金を引いたが、新規雇用の不振は昨年と同じように季節的な要因が多分に働いているようだ。

今週のバロンズ誌にはポール・デスモンド(ロウリー・リサーチ社長)の「新高値銘柄の数が増加しており、今回の上昇相場は28ヵ月とまだ若い。これまで80年間の強気相場の上げ期間は37~39ヵ月」という見方を紹介している。向こう9ヵ月は続くとみいる。ファンダメンタル面からしても相場はここで天井を打つことはない。

今夕のバーナンキ議長の年2回の議会での証言に市場の関心が集まる。

東京市場でも株価は大幅な下落になったが、昨日は新高値銘柄が29あった。