世界の市場の関心はマクロからミクロ(企業業績)に移る。
ウォール街では今週から第2四半期の決算発表が始まる。恒例にしたがって今夕(日本時間)にアルコア(AA)がトップを切る。商品市況の堅調で好調な決算が期待される。続いてJPモルガン、シティ、グーグルなどである。
第1四半期(1~3月)の企業収益(A&P500の採用企業)は+19%であったが、第2四半期は+12.7%に減速する予定だ。しかし春からギリシア、日本の震災など不透明な材料が出たが、米企業の収益は健在だ。
週末、ウォーレン・バフェットは「失業率が高水準であるが、数年以内には6%台にまで下がる。住宅市場の回復がそれの原動力になる」と語った。
一時は調整しても6月に始まったNY株の上昇トレンドは不変である。
東京市場も目先、テクニカル指標が過熱で微調整が必要であるが、個々の物色人気が続くだろう。米国でのIPO銘柄の公開後の動きに変化が出てきた。いったんは売られてもその後、大幅に回復する。最近の例ではリンクトテン(LNKD)である。株価のチャートをみるとわかる。この人気が東京市場でも始まった感じだ。
米国でのソーシャルゲームのZyngaの公開が秒読みの段階に入ってきた。
グリー(3632)、ディー・エヌ・エー(2432)の株価が新しい人気局面にはいった。