足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

始まった7月に期待

2011-07-04 07:50:25 | 株式

日欧米の株価が先週は大きくリバウンドし、市場参加者さえ反発のスピードの速さには驚いた。ダブルディプ論が出始めていただけに意外性があった。ウォール街で注目された指標は生産関連の数字でISM製造業指数が予想を超えて好転した。日本の震災によるブライチエーンの意外なスピードでの回復が貢献した。特に自動車生産に端的に現れた。

本日のNY株は独立記念日で休場である。目先の注目点は金曜日の雇用統計(6月)でコンセンサスは115000人~12万人の新規増である(前月は54万人)。

ギリシア問題が解決の方向に進んでいるし、エネルギー価格も落ち着いてきた。先週のNY株を支えた原動力であった。第2四半期の決算の発表は来週のアルコア(AA)が皮切りである。

東京市場でも第1四半期(46月)の決算が話題になる。最近、米バロンズ誌に成長株論者のボブ・ターナーの対談が掲載された。2005年に設立した彼の投信の成果はこれまで年率+7.2%で、2007~2008年の金融危機を切り抜けた。顧客は10年間で資産を2倍にできる。徹底した成長株論者でPER200倍、同400倍の株式がポートフォリオには散見される。ピーター・リンチが得意であった“テンバーガー”(10倍になる株)の発掘に全力をあげる。リーマンショック時にはカジノ株のラスベガス・サンズ(LUS)で投資したがその後、短期間で$50になった。成長株の探究の幅が広い。ウォール街の底の深いことが痛感させられる。

7月が東京市場でも前向きに取り組みたい。引き続き再生エネルギー関連にスターを求める戦略に重点を置く。