足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

先行きの期待感が後退

2010-07-17 08:03:56 | 株式

昨日の日経平均がNY株の動きを先取りしていた感じである。

先行した東京市場は日経平均が-277円、続いたNYダウは-261ドルであった。

世界の投資家がこれまで期待してきたのはNY株の復調であった。しかしこの2週間の戻りの原動力になった第2四半期の決算の好材料が昨日は途切れた。

銀行株のバンク・オブ・アメリカ、シティの決算が利益は事前の予想を上回ったが、営業収入が不調であった。企業向け融資が伸びず景気回復の期待感を打ちくだいた。銀行株指数KBW-5.7%になった。米国産業の象徴であるGEの決算も銀行と同じように利益は好転したが、売上が期待外れであった。

景気指標もミクロの悪材料に追い打ちをかけた。ミシガン大の消費者信頼感指数が前月の76から66.5と落ち込んだ。事前の予想は74.0であった。

ここ2週間の株価の上昇は+7%であったが、今週は週間ではマイナスで終わった。先行きに対しての期待感は大きくすぼんだ。

今週はS&P500のうち21社が発表したが、アルコア、インテルが相場に好影響を与えたが、後半にはその種の企業がみられなかった。

来週はS&P500122社の発表がある。

引き続きミクロ(業績)とマクロ(景気)の見通しの綱引きが続く。

焦点は、ここでオバマ政権の経済チームとバーナンキ議長が動くがどうかに焦点がしぼられる。当然、自律回復のサイクルを持続しなければ、これまでの景気対策が無になる。

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