足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

来週の相場に期待

2010-07-24 09:00:47 | 株式

注目されたヨーロッパでの91銀行のストレステストの結果であったが、7行だけが資本注入が必要という結果で、ウォール街には安堵感が広がりNYダウ平均は大幅高になった。

10424.62と昨年末の10428.05にあと一歩に迫った。来週は昨年末の水準を抜くことが期待できる。

ストレステストは先行き景気がダブルディップに突入するという前提条件のもとに行われた。

昨年2月に米国で銀行大手19行を対象に行われたが、米国の場合は10行が不合格で資本増強が迫られ公的資金の注入が行われた。しかし、ここへきて注入を受けた銀行も政府に資金を返済し、政府が資本参加した分の売却も終幕にきた。

今回のヨーロッパでは問題行が意外に少ないという印象であった。米国発のサブプライム問題の影響を受けて銀行が不良資産の処理を行ったあとだけに、ギリシア問題の打撃の影響は世間が懸念したほどではなかった。

ユーロ圏での景気の鈍化が世界経済に大きな影を落とすとみる向きも多かったが、先に発表された独仏の景況感の意外な好調も加わって、投資家のセンチメントの悪化も一服するだろう。

昨日はウォール街ではGEが早々に20%の増配を発表するなど経営者の株式市場への配慮がうかがえる。

NYダウ、ナスダックは200日移動平均を上回った。来週はS&P500が上回るかどうか注目点である。

東京市場では決算発表が始まるが、好材料を評価する環境が整ってきた。