決算発表が佳境にはいってきた。好決算の続出でどの銘柄を取り上げるかの選別に迷う。最近では、しばらく見みられなかった状況である。
円高にもかかわらずハイテク、自動車、機械、化学など予想を上回る企業が続出し、ここ2年間の合理化の成果が集中的に現れてきた。
これで円相場が90円以上で推移していたら、日本企業の回復力に外人投資家もビックリして日本株の再評価を始めたのにと贅沢な願望が出る。
昨日はエルピーダ、ルネサスの決算説明会が夕6時、7時15分と相次いで行われたが日本の代表的な半導体メーカーだけにアナリスト、機関投資家が大勢、参加した。会場も同じ建物のなかで開催するという配慮。日本企業のIR活動も大きく前進してきた。
エルピーダの業績の回復は急速で、韓国の半導体メーカーとの差を縮めることにエネルギーを集中している。坂本社長は「これからの主戦場はスマートフォンとタブレットPCだ」とハイテク業界の戦略商品のヒントを示唆した。
昨日は、この話に呼応するようにウォール街ではマイクロソフトのスティーブ・バルマー会長が「タブレットに進出する」と語ったことが話題になった。
またソフトバンクの第1四半期では営業利益がKDDIとの差を一段と拡大したが、次はNTTドコモの追撃が注目される。スマートフォンとタブレットPCの取扱が成長の原動力になってきた。