東京、中国、ユーロッパの株高をみてウォール街も一時は大きく反発した。
NYダウ平均が一時は+171.65ドルまであったが、後半に値を消し+57.14ドルで終わった。
今週は月曜日が休場であったので4日間の取引だ。休暇をとって夏休みをとるトレーダーも目立ったようだ。
この日も引けにかけて一時、ナスダック指数はマイナス圏にはいり、過去2週間同じような動きで終わるかに見えたが、引けはかろうじてプラスで終わった。
強弱が対立がさらに目立ち、市場のセンチメントには方向感がない。
先週末の個人センチメント指数(AAII)は弱気が42.0%と3週間前の30.7%から急増した。この指数をみるかぎり逆張りの視点からは強気サインが出てきたと言える。
一方ではS&P500の指数の動きに3倍のレバレッジのあるFTF(PeoShare UltraPro
S&P500 fund)への資金流入が、先週木曜日までの1週間に急増した。経験則によると、その後は株価が下落するという。相場の先行きには好ましくない現象である。
このようにテクニカル指標をみても相場の先行きには強弱について両面の解釈ができる。
株価指数の動きに方向感がでないのも理解できる。
問題の焦点は、このところの弱気筋が注目するダブルディプ論の可能性につきる。ただすでにその懸念が相場に影響を与え、株価には織り込まれてきたことも確かである。
短期の投資家には難しい局面が続くが、ハイテク株のこの押し目を狙う方針でいきたい。