足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

強気が弱気に転向

2010-07-03 07:37:07 | 株式

昨日発表された米国の雇用統計にはウォール街は冷静な反応をした。来週月曜日は独立記念日で休場になるので、一段と様子見気分が広がった。

そんななかで、本欄でも時々、取り上げるヘッジファンドのバートン・ビッグス(トラクシス・パートナーズ)が弱気に転向した。先週初めには「相場は割安」として強気の見通しを語ったところであったのに、一転して弱気に転向したのはどうゆうことか?

彼は「景気はダブルディップ(2番底)に向かう」という。

理由の一つはG20で主要国が2013年までに財政赤字を半減すると決めたことである。米国が雇用統計にも表れているように景気は鈍化に入るとみた。

これまで強気していたハイテク株を全部売却し、ポートフォリオのポジションを40%にした。

随分と思い切った転換である。今週初めには70%のポジションであった。

強気への転換のときには世の中に見方を公表することはあっても、彼のように弱気を堂々と発言するのは珍しい。

彼の見通しの転換の根拠は2010年の業績見通しの弱気への修正がある。これまでS&P5001株当たり利益を$85~$90とみていたが、$70~$75に引き下げた。

今月は第2四半期の決算発表がある。彼の見方が正しいかどうかが試される。

それにダブルディップいりに米国政府が、まったく動かずに放置することは考えられないと思うのだが・・・