足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株、基調に変化の兆し

2010-07-21 08:08:27 | 株式

昨日のNY株に関してはミクロがマクロに勝った。

発表された住宅着工高や建築許可の数値がよくなかったが、アップルをはじめ好調な企業業績の発表が懸念材料に打ち勝った。

アップルの決算は売上+61%、純益+78%と絶好調であった。話題のiPadだけでなく、かつての主力商品であるPCMacも好調であった。今回の世界のハイテク製品の回復のカギはアップルにはじまりアップルに終わるという感じを強くする。

相場の下支えになったのは水曜日の連銀バーナンキ議長の上院での証言である。

難航の米金融改革法が議会を通過し、米国の中央銀行は金融機関の監督権限を拡大した。半面、金融システムの安定の責任も全面的に負うことになった。物価の安定だけでなく、雇用問題にも責任が一段と増した。

この日、市場で期待された金融政策の変更は、これまで銀行が中央銀行へ預託していた準備金への0.25%の金利を廃止し、準備金を一般への貸付に回すように促すことである。

株価の動きを注視するバーンナンキ議長だけに、何らかの動きをすることが期待はできる。

NY株の1日の動きをみていると変化が出ていることは昨日も感じさせた。1日のうちでの後半にかけての株価の強さである。6月下旬から今月初めまでの人気とは全く逆になった。

VIX(恐怖)指数も618日以来の23台にまで下落してきた(当時のNYダウは10450ドル)。