足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ヨーロッパから光

2010-07-23 07:45:14 | 株式

明るい日差しはヨーロッパから上がった。

前日、米上院でのバーナンキ議長の異常な不透明さ発言で相場は冷や水を浴びせられたが、ユーロ圏の景況感の回復を示す景気指標が発表になり、ヨーロッパ株が大きく反騰した。

これを好感して、寄り付き前にはNY株の先物が急騰した。

取引き開始後、3M,UPS,キャタビラーが好決算を発表し、ミクロの好調が相場に買いエネルギーをもたらした。いずれも米国経済の景況をしめす象徴的な大企業である。

企業業績はS&P500の既発表124社の増益率が+55%と、事前のアナリスト予想の+25%を大きく上回る。相場のセンチメントは今週初めの強気のバイアスに戻った。

この日は前日に引き続いてバーナンキ議長が下院で証言したが、景気の現状を精査しているが、必要ならいつでも出動すると語ったのに注目した。「出動の基準のバーが低くなった」とみる向きが増えてきた。このような見方をみても前日のバーナンキ発言を前向きにとらえる人気がこの日は優勢であった。それというのも企業業績の好調が背景にある。

バーナンキ議長がどう動くかは810日の連銀FOMCで答えが出る可能性が強い。

東京市場の投資家センチメントは海外に比べて悪い。アナリストをはじめ投資家が自信を失っている。

昨日、信越化学(4063)が大手企業ではトップバッターとして業績を発表した。内容は本日の日経新聞で見るとして、電話会議を聞いて感じたのは3ヵ月前よりは会社が先行きに自信を示したことだ。半導体シリコンに質問が集中したが、市場でいわれる弱気トーンの話はなかった。