足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

グーグルのアナリスト・ミーティングが突破口になるか

2006-02-28 17:51:21 | 株式

ハイテクと成長株フアン(私も含めて)の今週の関心事は木曜日のグーグルのアナリスト・ミーティングにある。

1月末の第4四半期の利益がアナリストのコンセンサス予想に達しなかったのをきっかけに株価が売られ、それに米バロンズ誌(2月13日付)の記事が下げ相場に追い討ちをかけた。グーグルの価値は$188という結論のカバー・ストーリーを掲載した。このような一連の悪材料が出て株価は売られたが、こくへきて落ち着き昨日は$390.38まで戻した。しかし今年の高値$475.11にはまだ遠い。

今週のミーティングの関心事は、これからの収入の多様化にどんな政策を打ち出すかにある。念頭にあるのはヤフーやマイクロソフトにみられる収入構造の多様化である。

世界最大のデル・コンピュータとの提携も水面下では進んでいるといわれる。

同社は業績のガイダンスは一切、出さない。それでもアナリストは職業柄、独自の予想を出す。コンセンサスは2006年の純益30億ドル(2005年=14億7000万ドル)。成長は止まっていない。「これからの戦略と製品を発表すればアナリストの見方が前向きになる」とみる向きも多い。世界のネット株の象徴だけに大きな関心を払っている。

東京市場も2月相場が終わり、明日から3月である。

IPO(新規公開)は23社と多かったが、ライブドア問題もあって、公開後も大きく人気づく銘柄はすくなく、新興市場フアンの欲求不満はつのる。3月も同じような数のIPOがあるが、

「玉」として興奮するような銘柄は見当たらない。歴史のある企業の公開が散見される。

こんな時には2月のIPO銘柄の中から、いま一度、「玉」探しをするのも一策である。本欄でも書いたいい生活(3796・マ)はその一つ。

公開時には「評価はPSR(株価÷1株当たり売り上げ)で評価する。1株当たり売り上げは17,000円(2006年3月期)なのでPSR30倍以上に買われるだろう」とした。

30倍は超えた。あとは人気次第だが、不動産とネットは、金融と同じようにが親和性があるというのがウォール街でも常識になっている。オンライン取引が株価革命を起こしたのはその一例である。

最近はジロー.コムが米国の6000万戸の住宅の評価と売り物をデータベース化して提供、注目を集める。米国の住宅ブームを支える。日本でも資産運用の対象として住宅が位置づけられる時代が遠からず、再びやってくると私はみている。

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