足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の2つのカタリスト(きっかけ)を考える

2006-02-20 18:42:59 | 株式

ここ1週間はオンライン時代の相場の調整の恐さを示現した相場展開である。

対面営業時代とは異なり信用取引の追証は有無を言わさず切らなければならない。もちろん投資家の方も十分に承知の上ではあり、余裕をもつた投機をしている。整理に要する期間は長くないだろう。問題は投げが終わったあと、どんな材料が反騰のきっかけになるのか。

一つはニューヨーク株の動きである。今夜はウォール街は休場(プレシデント・デイー)だが、先週の相場が断絶されずに今週もその人気が続くなら、ハイテクや大型株を中心に反騰が期待できる。今度はそれが戻りのきっかけになる。

東京市場はライブドア問題には早く決着が欲しい。ここでいう決着とは上場廃止である。そうすれば現在の時間短縮は解除される。現在は取引時間が異常な状況である。1990年以前にも大商い時には時間短縮がしばしばあった。決まって相場は調整局面に入ったが、短縮の解除とともに相場は上昇トレンドを取り戻した。この意味では現在は異常な状況であることを頭にいれて置かなければならない。この問題が解決するまでは、余裕のある(手元には現金を多い目に置く)投資のスタンスを心がけることである。

特に新興市場はセーリング・クライマックスにはいった。「山高ければ谷深し」の逆も真である。