足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

アメリカのすごさ・新興市場の戦略

2006-02-16 18:27:56 | 株式

米国フアンの一人として、「やはりアメリカはすごい!」と思わず口にしたくなるニュースがあった。昨日、15日の連銀のバーナンキ議長の議会証言である。質問者の一人であるマキシーン・ウォーター議員が「われわれはグリーンスパン議長に惜別の感を抱いている。だれも彼のような語り口の真似は出来ない。そして、あなたが同じような語り口をすることをだれも期待しない」と発言したことだ。議会証言に株式市場は合格点を出した。偉大な連銀議長の卵の出現である。

「彼の証言は明快さのモデルだ」という賛辞があった。

米国経済は、金融市場の新しい指揮者のもとで難問の解決に向かっていくだろう。3月27日の米FOMCでの0.25%の利上げは相場に織り込んだ。焦点は5月で打ち止めになるかどうかに移った。NYダウも11,000ドルの心理的なカベを打ち破り人気の好転がみられる。

東京市場の人気株の内容に変化が出てきている。ハイテクがもたついてもソニーが上がり、銀行株でも大手行が人気を集める。テーマよりも個別物色の色彩を強めてきた。今年の相場の方向の一つを示している。

問題は新興市場の下落である。マザーズは1月16日の2799ポイントからほぼ一本調子で下落し、この日で38%も下がった。2004年にもこのような現象を経験した。今回の天井の16日というのはライブドアが家宅捜査を受けた日である。市場の心理が相場の下落の主因である。ファンメンタルがしっかりして、成長性のある銘柄から底入れをするだろう。

目先の関心事はIPO(新規公開)である。成長性があり、ビジネスモデルに魅力のある株に注目するチャンスである。今週の公開株には魅力のある銘柄が散見される。ドリコム(3793・マ)、トリドール(3397・マ)、フアンダンゴ(3797・HC)、いい生活(3796・マ)に注目している。このなかから成長株が出るだろう。