足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

シスコの決算がハイテクを覚ます

2006-02-09 18:04:38 | 株式

ウォール街では7日にシスコ・システムズが第2四半期(11~1月)の決算発表をしたが、今回は相場に大きなインパクトを与えた。ハイテク人気に火をつけ、それがグーグルなど低迷していたインターネット株にも影響を与えた。

同社のチェンバーズ会長は「BBレシオ(受注÷売り上げ)は1を超えた。特にアメリカの受注は20%増加し、6四半期ぶりの大きな数字だ」と語った。IT投資の恩恵を受ける象徴的な存在であるだけに、ハイテク・フアンは元気づいた。残念ながら日本には、一つの企業の動向が、その業界の現状を表すというケースはない。2000年のネット・バブルのピーク時にはシスコの時価総額は60兆円になり、「2~3年以内に1兆ドルを目指す」と期待する投資家が多かった。現在の時価総額はピークに比べて4分の1。昨年10月を底に株価は戻り歩調にある。

最近、シスコが力を入れている新分野の一つは「IPTV(テレビ)」である。無線ではなく、インターネットと同じように有線で家庭にTV番組が配信される。世界のTVが見られるし、好きな時に番組が見られる。シスコは「日本と韓国でまず実現するだろう」という。インターネットを軸にするハイテクの世界には無限の材料がある。

明日、ソフトバンク(9984)が第3四半期の決算を発表する。11月の時はハイテク、ネット株の人気化のきっかけになった。来週の相場をみる一つの材料になる。

明日もIPO(新規公開)が3銘柄ある。初値が高値になって下がるのではなく、新興市場フアン待望の、これからの人気株になる銘柄が出てもよさそうだ。