米バロンズ誌は2週間前には検索エンジンの大手グーグルについての弱気記事を掲載し、株価に大きな影響を与えたが、今週はインターネットの代表銘柄の一つであるIAC/インターラクティブ(IACI)には注目株として強気の見方を書いた。
日本でいうならばかってのソフトバンクのような存在で、インターネットを通じてのB2Cのビジネス、ポータルはAsk.comなどと、枝葉を大きく伸ばし成長してきた。経営者のバリー・ミラーについても高く評価する投資家が多い。その一人の運用者はしばしば本レポートに登場するレッグ・メイソンのビル・ミラー(ウォーレン・バフェット、ピーター・リンチと並んで20世紀が生んだ3大投資家といわれる)。ビル・ミラーのポートフォリオのビッグ10に入っている。
IAC/インターラクティブは第4四半期も売り上げ+45%となり、今年も+16%という見通しを出している。日本では知名度は低いが、ウォール街では高く評価する向きが多い。
ビル・ミラーは「株価は$40を超える」と予想している。昨日の引け値は$28.64であった。
米バロンズ誌はネット株全体に弱気なのではない。ネット業界には強気で、問題にしているのは個々の株価の位置だ。
それにしても興味があるのはビル・ミラーはグーグルにもIAC/インターラクティブにも投資していることである。
インターネット革命は第2ステージに入ったという強い信念を持っている。