足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ソニーをポートフォリオに必ず入れる

2006-02-03 23:13:53 | 株式

この日はソニーと松下電産が売買ランキングのトップ・テンにはいった。昨年11月の決算発表以来、ソフトバンクがトップ・テンの常連になったが、それに続いてハイテクからの2強のランク入りである。

この状況は今いっぱいは続くだろう。これまでは銀行、鉄鋼、自動車などが常連であったが、それに新しい顔ぶれが加わった。相場全体の人気のバロメーターをみる指標になるだろう。そんなときはこの種の銘柄をポートフォリオには必ず入れたい。

ソニーについては先週の決算発表が久しぶりのサプライズドであった。薄型テレビでの巻き返しが効を奏してきた。米国での市場シエアーはトップになった。それにプレステーション・ポータブルも12月までに1500万台の出荷を達成した。

ウォール街と東京市場でこの株の評価をめぐって温度差があるのは、昨年に就任したハーワード・ストリンガーに対する評価の隔たりである。米国での評価は高く、マスコミの受けもすこぶるよい。「ストリンガーが経営のトップになってソニーの社内のモラルが変わり、社員にやる気がでてきた」と評価する声が強い。今回の決算発表後での、外部の応援団の評価である。日産自のカルロス・ゴーンのような存在になるかもしれないと思いたくなるような声だ。

日曜日に有楽町のビッグ・カメラを覗いてみた。1階のTV売り場のかなりのスペースをソニーに「プラビア」ブランドの液晶テレビが占めている。

ソニーの成長の歴史を支えた太いパイプはTVである。ソニーらしさが戻ってきた。

ハーワード・ストリンガーは次にどんな手を打つのか?2000年のネット・バブル崩壊でヤフーのトップがテリー・セメルに替わった。ヤフーはネット企業として世界のトップの座をグーグルと競う存在になった。わずか3年の歴史である。ストリンガーの率いるソニーにはもっと早い結果が出そうである。ソニーがソフトバンクと並んで、しばらく売買代金ではトップ・テンの座を続けるだろう。株価も今年中に、現在の水準から50%上を狙いにいくとみる。