今週から2月のIPO(新規公開)が本格的に始まった。
8日の岩井証券(8707)はIPO価格2050円に対して3600円(IPO価格比1.7倍)で寄った。その後の高値は4230円で、週末の引けは3410円。
エヌ・デーソフトウェア(3794・JQ)はIPO価格4000円に対して8000円(同2倍)。高値は11500円で、週末は7990円。
フェリシモ(3396・東2)はIPO価格3000円に対して4000円(同1.3倍)。高値は4060円で、週末は3270円。
寄り付きに投資した場合はすべて損になっている。現在のIPO市場の人気の過熱ぶりを示している。
2月9日のドリコム(3793.マ)はIPO価格76万円に対して2日目も寄らず315万円買い気配(4.1倍)。
2月10日のハウスフリーダム(8996・福)はIPO価格26500円、グラウンド・フィナンシャル・アドバイザリー(8783・JQ)はIPO価格28万円、エスプール(2471・HC)はIPO価格25万円であったが、初日は買い気配のまま終わった。
さらに上値を追いかけて初値で投資して成果を簡単に手にできるのか?
昨年5月に公開されたセレブリックス(2444・HC)はIPO価格46万円に対して340万円(IPO価格比7.3倍)で寄ったあと、高値400万円をつけたが、その後122万円まで下がり、現在は209.5万円。
このように市場のセンチメントが極度に過熱している時は、初値で投資すればリスクは大きい。参加者はそれを承知ではあるが、投機性がきわめて高くなっている。むしろ初値をつけあとの様子をみて参加することを考えたい。
私の理論株価を大きく離れている。