足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株は目先き売られすぎという見方も

2005-03-28 18:51:19 | 株式
今日の相場の中味は、日経平均の上昇のわりには「一体なにが高かったのか?」と首をかしげさせるものであった。
円安を反映してハイテク、そして銀行株の上昇がが日経平均を支えた。
今週はいよいよ第1四半期の最終の週である。やはり気になるのは先週来のウォール街のインフレ懸念である。連銀FOMC後
これほど明確に金融市場がFFレートの引き上げに反応したのは初めてであった。インフレ懸念をはっきりと意識し始めた。
ただ今週の米バロンズ誌によると、NY株は短期的には弱気筋が増え、もう少しこの状況が続けば「4月相場には期待できる」というネッド・デービスの見方を紹介している。これまでの市場のデータを新しい視点から加工して、相場の現状を分析する。テクニカル・アナリストはこれまでの経験則から分析するが、ネッド・デービスの魅力は、いあままであまり使われなかった経験則を活用する。そのためにコンピュータを駆使して様々なデータ加工をする。
彼は「相場は3月7日にS&P500が3年半ぶりの高値をつけた後、4.4%下落したが、反騰の時期が季節性もあって4月にはくる」とみる。
彼自身、トレーディングをする実践家である。実績に裏付けられているだけに、その見通しには信頼する人も多い。
具体的に根拠を挙げていないので、インベスター・センチメント指数をみてみた。ニュースレターを出すプロの強気の見方は3週間前の65%から46%まで低下した。
個人投資家の強気は同期間49.7%から23.2%に低下、弱気の指数が24.8%から41.9%と大きく上昇した。
逆張りの発想からは、ネッド・デービスの言うことが裏付けられている。