足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

これからの銘柄選択の視点は?

2005-03-25 21:21:04 | 株式
年初来の業種別の株価の値上がりベスト・テンをみてみよう。
鉱業+22.7%、倉庫+20.9%、造船+18.3%、鉄鋼+17.2%、海運+15.8%、石油+15.7%、輸送用機器+12.9%、パルプ・紙+11.1%
鉄道バス+10.8%、陸運+10.8%。
この中で市況産業が鉱業、造船、鉄鋼、海運、石油、パルプ・紙と6業種を占める。国際商品市況の関連である。
今週22日の米FOMCで+0.25%の利上げが行われたが、そのときの声明文には「ここ数ヵ月で物価の上昇圧力が強まり・・」という文言が盛られた。この連銀の見方を裏付けるような、日本の業種別でみた人気の動きである。連銀が2月までのFOMCでは使わなかった言葉を、日本の株価は先取りしていたといえる。
いま一つ注目されるのは相場の中味である。年初来の動きをみると日経平均+2.2%、大型株+2.3%、中型株+13.2%、小型株+16.6%、第2部+23.4%と小型になればあんるほどパフォーマンスがよかった。
本欄でこれまでしばしば使ってきた「スモール・イズ・ビューティフル(小さいことは良いこと)」の世界が展開されてきたといえる
これに日経ジャスダック平均+13.6%を付け加えると、これからの投資の方向性が見えてくる。これからもこのトレンドは変わらないだろう。
第1部市場では、これからも鉱業、鉄鋼、海運、石油の中から注目株を選ぶ。
いま一つは第2部市場や新興市場に注力する。
過剰流動性を背景とする相場であるが、人気業種をみていると株価の合理性がちゃんと働いているとおもう。
投資家の皆さんの中でも儲ける人と儲からない人の区分けが鮮明になってきている。