足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

目先のIPO株はどれが儲かるか?

2005-03-15 20:45:59 | 株式
今週は16日を含めて4社がIPO(新規公開)される。本日のネクステック(3767・マ)、17日のカブドッドコム(8703)、シダー(2435・JQ)、ヒガシトゥエンティワン(9029・JQ)である。
先週のガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765・HC)がIPO価格12.0万円に対して連日のストップ高で、本日もカイ気配で終わった。オンライン・ゲームの初めての公開に、バイオ株に対するような初物買いの人気が生まれた。韓国から導入しているラグナロクというゲームが主力。韓国の開発会社のグラビティーは一足先の2月8日に米ナスダックに公開したが、ウォール街は冷めた対応であった。日本のようには人気化せず、公開価格を割る始末。IPO銘柄に対する人気の評価に日米で大きな違いがあるのは珍しい。
新興市場での成長株の条件は、1997年に公開されたヤフーが典型的なモデルケースである。
気のつくまま、ヤフー以外の新興市場の成長株といわれる銘柄について公開後の株価の上昇率をみてみた。ヤフーは別として、その後を追う楽天(公開・2000年4月)はスタート以来、大きく上がったようだが5.1倍、話題のライブドア(同2000年4月)は2.3倍、サイバーエージェント(同2000年3月)は2.8倍、ACCESS(2001年2月)は4.6倍、フィールズ(2003年3月)9.2倍である。
このように並べると公開時に大きく値上がりするよりも、その後、時間が経つにしたがって評価される株の方が、魅力がある。IPO後の異常人気は注意しなければならない。今、来週の銘柄で勝負するのには、どれが本命か?
今週の「トリトンスクエア通信」(水曜日)の主要テーマの一つである。
ウォーレン・バフェットの言うように「寄ってたかって、この株で儲けようと殺到する銘柄」には注意すべし、「先行きに警戒感のある銘柄」は大きく儲かると私もつくづくそう思う。