足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

静かなる宴

2005-03-01 19:03:45 | 株式
ついに出来高が20億株を超えた。ウォール街ではNY取引所の出来高が15~20億株、ナスダックが17~13億株というのが、これまで普通に見られる現象であったが、日本も世界第2位の経済大国にふさわしい株式市場に近づく素地を作っている。
うれしいのは売買高が膨らみ、売買代金が1兆4000億円を超えても、過熱感があまり感じられないのはどうしたことか?
出来高だけをみていると1990年代の後半の資産バブル相場を彷彿とするが、当時はドンチャン騒ぎという感じがした。しかし今回は「静かなる宴」である。
かっての資産バブル相場の立役者は事業法人、金融機関、自営業者、大手個人であった。
今回は外人、特にヘッジファンド、個人、証券会社のトレーダーである。いずれも回転売買を得意とする投資家である。
日銀が供給した流動性が、株式市場の場でまず効果を現し始めた。
20億株の出来高がこのまま続くことはないかも知れない。おそらく目先きどこかで調整を入れるとみるが、その後は20億株時代の地固めにはいるのだろう。救いはこの日の日経平均が+39円で小幅高に終わったことである。「静かなる宴」なら2日酔いもなしに、明日のことを考える理性もある。
それにしてもオンライン取引という、インターネットの威力が加速してきた。しかし証券会社リード型の相場展開でないのが先行きに安心感をもたせてくれるのもうれしい。
われわれの関心事は鉄鋼、非鉄、海運、エネルギー関連株の次に、どの分野に物色の人気がいくのか?
残された不動産、銀行、証券、造船、通信、ハイテクにも循環するのか?
いま一つ、調整している新興市場が、第1部の調整時に人気の主役になるのか?
鉄鋼では神戸製鋼所(5406)が出遅れてきた。
新興市場ではグリーンホスピタルサプライ(3360・東2)にも注目。1970年代の病院建設ブームの建て替え期をエンジョイする。