足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

下克上の時代の到来・・・明日のIPOについて

2005-03-22 21:47:17 | 株式
今日の株式市場にはパッとした展開は見られなかったが、注目されたのはフジテレビジョン(4676)の売買代金が641億円と第1部市場のトップになったし、もっとすごいのはライブドア(4753・マ)が700億円超の売買代金。攻撃対象としているフジテレビを上回った。マザーズ市場の総売買代金の70%を超えた。市場の目がこの両者に集中している。
この2銘柄をトレーディングの対象としてエンジョイしている個人投資家、トレーダーが多い。オンライン取引のもたらした現象である。日本の企業文化が大きく塗り替えられようとしている。株価形成のあり方についても、投資家も企業家も政府も、自分たちの常識が崩れてきていることを真剣に考えてみなければならない。
24日には東京高裁でニッポン放送の新株予約権付きのファイナンスの有効かどうかの判決がでる。その結果がどうであれ、新聞に報道されているようにLBO(レバレッジ・バイアウト)という策を使ってライブドアが次の作戦に入れば、フジテレビはどう受けて立つのか?ジャーナリストが材料にする問題を超えて、日本の株価形成に大きな変革をもたらすと思う。まさに下克上の時代の到来だ。、市場に参加する投資家にはひとつのチャンスが広がる。私はなによりもの市場の活性化に繋がるとみるが・・・
話は替わるが23日公開のジュピターテレコムの評価をめぐっては、様々な見方が出ているが、ウォール街でのコムキャスト(CMCSA)のPER77倍という人気をみていると、この株の成長性を正しく評価していない気がする。そこがわれわれにとってのチャンスでもある。