足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

われらがキリスト・・個人投資家への福音

2005-03-13 20:45:06 | 株式
ウォーレン・バフェットといえば日本でも知名度の高い投資家だ。20世紀が生んだ、偉大な3人の投資家に挙げられる。
過去30年にわたって毎年+21.9%の成果を生み出してきた。3.2年で資産を2倍にしてきたのだから、30年間の資産の増加は天文学的だ。
先週、世界中の投資家が最も注目している、年次の投資報告書を株主に送った。
ことしは個人投資家が犯す3つの過ちについて強調しているのが注目された。
「回転率を高めて証券会社に高いコストを支払い、投信などで運用者にムダな手数料をむしりとられている」
「精密な分析もせずに人気だけで投資する」
「株価の低迷期が暴落で投げる」
簡単なことっではあるが、この話を聞いて投資家の一人として身震いを覚える。
と、同時に、彼の話を聞くたびに「明日からはこうしよう」という決意をする。
「万人が欲に飢えているときは、自らは先行きに懸念を抱くべし」、そして「万人が懸念を持っているときに、投資に欲を出そう」。このようなことは、いちいちもっともなことではあるが、ウォーレン・バフェットの口から出ると、反省のきっかけになるのだから不思議である。キリスト教の信者が聖書に感銘を受けるのと同じだ。
実践諭として彼は「いまは熱意を持って投資する株はない」と断言している。
このことも相場観を検討するのに肝に銘じよう。
いまの日本株の投資にはそう織り込むか?