足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新興市場の株を考える

2005-03-23 18:57:22 | 株式
新興市場のガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765・HC)の人気がすごい。日本でのオンライン・ゲームのトップをいく会社であるが、いままで日本で出遅れていた分野。韓国で先に花が開いたが、こんどは日本でも流行しそうということで個人投資家の資金が集中している。本日の引け値で時価総額は1600億円を超えた。ここで、その評価を論じるつもりはない。相場全体に行き詰まり感が出ているときに、ひとり頑張って火をともしているのだから・・・
本欄では昨日も書いたジュピターテレコム(4817・JQ)のことを論じる。
日本最大のCATVの会社で加入者は200万人に迫る。米国に比べて日本でCATV人気が遅れたのは、番組の数の少ないことであった。しかし、これからは番組の数も増えてくる。
米国ではすぐれて成長産業と見られている。ジュピターテレコムが掲げる「ワンストップ・ショップ」というように、放送、インターネット、電話の3つが同時にサービスされる。それにビデオ・オン・デマンド(VOD)のサービスも始めた。いつでも見たい時に映画などのビデオが見られる。いろいろの使い方がある。
先週、ウォール街でチボ(TiVo)という株が急騰した。1日で2倍近い値段になった。テレビの番組をDVDに録画するシステムを提供。野球を観戦中に中断してテレビの前を離れることになった。チボのシステムを利用すると録画してくれて、中断したところから最後まで見られる。自分の見たい番組のキーワード入力して検索、DVDに取り入れられる。好きな時に見られる。このサービスを米国最大のCATV会社コムキャストが採用を決めたので、チボ株が急騰した。
ジュピターテレコムの可能性を書きたかった。IPO価格8万円で、8万円で寄り、引け値は8万4700円である。先のITバブル時なら、おそらく40~50万円はしただろう。本日の引け値での時価総額は5200億円。企業の価値は必ず評価されるとみる。
公開株式数の多さを指摘する向きもあるが、35%は海外で売り出した。外人はすぐには売らない。