足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日本にもLBO(レバレッジ・バイアウト)の時代が来るか・・・ぜひ投資の選択肢に入れよう

2005-03-19 13:08:42 | 株式
ライブドアのニッポン放送の買収は成功を収めた。次は本丸(フジテレビジョン)をどう攻めるか?
先週の朝日新聞にはライブドアがLBO(レバレッジ・バイアウト)を利用して攻撃することも選択肢に入れていると報じられた。
1970年代にウォール街で盛んになり、1988年にピークを迎えしばらく低調であった手法である。買収する相手先の企業の資産を担保として資金調達する。下火であったウォール街でも昨年から、再び流行の兆しが出てきた。
金曜日はフジテレビが急騰、ストップ高をつけた。
ライブドアがフジテレビ株を買い増して傘下に入れるのには2000億円以上の資金が必要。先に800億円の転換社債を発行しているので、これ以上は市場からでは無理。そこで選択肢として選ばれようとしているのが、LBOである。
米国ではLBOファンドに年金、ヘッジファンド、個人の富裕層の資金がこのところ流入を始めた。
昨年の米国のM&Aの8%はLBOであった。投資収益率は年率30%以上になるところもある。
ライブドアの動きをみていると、背後には明らかに外資がいる。ニッポン放送、フジテレビの先手を打つ行動力には、ウォール街の先鋭部隊がついていると思う。
さてわれわれが注目したいのは、この種の投資手法が日本にも持ち込まれようとしていることである。これまでは日本の企業文化が、障壁になりできなかったことが、実現可能になってきた。
われわれにとっては投資の機会がふえる。私は喜ばしいことであると思う。銘柄選択の視点を急いで広げなければならないが、相場観を立てる上でも、戦略を練る上でもワクワクさせられる。
さしあたりはフジテレビジョン(4676)の株価の再評価をしたい。