足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ヘッジファンドが力をいれるエネルギー関連

2005-03-06 19:05:51 | 株式
ヘッジファンドが株式、商品市場での存在感を高めてきている。
最近のデータによると世界のヘッジファンドの規模は1兆ドル(105兆円)に迫ってきている。NY市場では売買高の4分の1がヘッジファンドである。株式市場だけではない。商品市場でも主役の1人になってきた。特に今回の原油相場では、相場の変わり目には、その影響力を強めている。
これまでの商品市場の投機筋の動きとは異なった視点で相場を判断し、相場のトレンドのかく乱要因担っているようである。商品トレーダーとは異なり、ヘッジファンドの相場の判断には多面的な分析の情報がある。商品トレーダーは昨年来、カラ売りを積み上げてきたが、ヘッジファンドは1月に原油相場の相場観をいち早く転換した。われわれが投資している商品相場に特化したヘッジファンドがある。商品相場だけではなく、株式市場ではエネルギー関連、基礎資材関連など幅広く投資を行い、金利、通貨にも投機するこれまでの商品ファンドとは一線を画した運用をする。1月に石油相場の見通しを強気に転換したのはズバリ当たった。
本欄で私が年初来、エネルギー関連に強気をしてきたのは、このヘッジファンドの見方を大いに参考にしたからでもある。
今週もエネルギー関連株にバイアスをおいた運用を考えていく。
これまでの鉄鋼株の人気にエネルギー関連株が売買高の面でも加わるとみる。
ウォール街でも日本でも機関投資家のポートフォリオに占めるエネルギー株の比率は小さい。ここはねらい目である。