夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

月を眺めれば・・♪    《初出2007.5.20.》

2008-05-13 12:48:37 | 定年後の思い
先程、風呂上り、パジャマ姿で玄関庭に下り立ち、
夜空を眺めた・・。

星がきらめている付近に三日月を眺めたりした。

昨年の秋頃は、三日月を見ると、絢香(あやか)ちゃんだ、
と呟(つぶや)いたりしていた。

ご年配のお方の一部には、お解かりにならないと思うが、
10代の女性でシンガーソング・ライターして折、
『三日月』などの名曲を発表された才気あふれるお方で、
私は久々に感性のある人と魅了された人である。


今の私の心は、絢香ちゃんの世界からは遠ざかっているが、
月を眺めれば、過ぎ去った日々に思いを馳(は)せたりしている・・。

私は年を重ねた62歳の身であるが、
それなりに幾たびの出来事を思い返したりし、微苦笑をしている。

ほのかな想いに、時折心を寄せたりし、
私はそれぞれの時節の月から享受をうけたりしている。

古人の時代より歌人達が、月を眺め哀歓を寄せたりして、
詠(よ)まれた歌が数多く残されている。

あの頃から長い歳月が過ぎているが、人の心は変らぬ思いがあり、
私なりに月に眺むる時、ときおり残されている名歌を心の中で呟(つぶや)き、
心を寄せたりしている。


巡り逢ひて見しやそれとも
    分かぬ間に雲隠れにし夜半(よわ)の月かな
        
        作者・紫 式部


秋風にたなびく雲の絶え間より
     漏れ出づる月の影のさやけさ

作者は・・確(たし)か・・左京太夫・・あきすけ・・だったかしら、
と思い返したりしている。


尚、月は眺むることで、月に行き探検されるなどは、
私にとっては論外と思っている。

私は科学などの発達より、情緒や情感をこよくなく大切にしているからである。


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