夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

遅ればせながら、『歳寒三友(さいかんさんゆう)』の言葉を学び・・♪

2009-02-28 08:20:59 | 読書、小説・随筆
私は年金生活の5年生の64歳の身であるが、
過日、私達夫婦は家内の母と3人で、長崎・雲仙に8泊9日で訪れる時、
羽田空港より、長崎空港に向けて機上の人となった。

私は飛行機の機内は、
新幹線などの電車のように車窓から風景が見えないので、何かと苦手である。
ただ、飛行機はたった2時間以内に羽田空港から長崎の地を踏めるのであるから、
やむえず時間の圧縮として利用しているのである。

私は機内の場合は、煎茶のペットボドルを持ち込んで、
この煎茶を飲んだりしながら、持参した本を読むことが多いのである。

今回、何気なし『翼の王国』と称されたANAグループの機内誌を手に取り,
何かよい随筆はないかしら、と思いパラパラの捲(めく)っていたのである。

この中で、偶然に魅せられた文があり、要約すると下記のように綴られていた。

【・・
古来、日本には花が美しいと見る文学的な思想はなく、
『栄木(さかき)』といった常緑の木に神聖を感じていた。

先進国であった唐より梅が伝わってきたが、
『鳥梅(うばい)』という薬として、日本に伝わってきた。

『万葉集』の頃から、目立って梅の歌が現われる。

梅は松、竹と共に『歳寒三友(さいかんさんゆう)』のひとつに
挙げられている。

・・】

この記事は、『萬手控(よろずてびかえ) 植物文化考』と題された連載で、
私が手にした二月号は『友好の梅』と名付けられ、
望月 昭氏が綴られた一節である。

私は全文を読み、魅了された一節だけを要約して、ノートに転記したのであるが、
この時節、梅と松、そして竹は、『歳寒三友(さいかんさんゆう)』と言葉に、
齢ばかり重ねた私は、遅ればせながら学び、
何よりも魅せられたのである。

そして、この時節、『三寒四温』という天気季語と同様に、
『歳寒三友(さいかんさんゆう)』は私にとっては心の共に相応しい、
と微笑んだりしたのである。



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