夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

猛暑の時、高齢者の私の最良の避暑地は、我が家の居間となり・・。

2012-08-02 14:29:47 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
中小業の民間会社に35年近く勤めて2004年〈平成16〉年の秋に定年退職となり、
何かと卑屈と劣等感にさいなまれ、悪戦苦闘の多かった半生だったので、
せめて残された人生は、多少なりとも自在に過ごしたく、その直後から年金生活をしている。

日常は定年後から自主的に平素の買物担当となり、毎日のように最寄のスーパー2店に行ったり、
或いは駅前まで徒歩で15分コースのスーパー6店の中の数店で、買い求めたりしている。
この後は、その日の思うまま自宅から数キロの範囲を適当に散策したりし、季節のうつろいを享受している。

昨今は34度前後の猛暑となり、何よりも暑さに苦手な私は戸惑っている。
そして外出する時の多くは、アウトドア専門メーカーの夏用のストレッチパンズの長ズボンの数種類、
アロハシャツかスポーツシャツの半そで、
いずれも私の都心の時の外出用、或いは旅行に愛用し数年過ぎた品で、
そしてウォーキング・シューズとなっている。

そして夏用の帽子を深めにかぶり、サングラスをして、扇子〈せんす〉を扇〈あお〉ぎながら、
姿勢を正して歩いたりしている。

こうした中で、忘れてならないのは、紳士用の小物入れのバックである。
B5サイズのショルダー式で、確か14年の前頃に会社でハワイ旅行をした際、
肝要のパスポートをはじめ、財布、メモ・ノート、ポールペン、ハンカチ、
煙草、ライター、携帯灰皿などを入れる為に、少し高価であったが購入した。

この旅行中、私は斜め掛けにして、何かと海外の不安さに対処し、
成功体験をしたりした。

定年退職後、日常の散策、買物などで、少しボケても、ひとつのバックに収納でき、
斜め掛けにすれば、これまた安心と愛用してきたのである。
そして、家内からは、
『まるで・・幼稚園生みたい・・』
と言われたりしてきたので、私は秘かに『幼稚園バッグ』と命名したのである。

この幼稚園バッグを斜め掛けにして、私なりに颯爽〈さっそう〉と歩く・・。

暑さの増す昨今、遊歩道の外れの大きな樹の下にあるベンチに座り、
川風を受けたりしながら、ハンドタオルで顔の汗を拭いたりして、
緑陰に身も心も寄せて、ひとときを過ごしたりする。


そして帰宅後、洗面所で顔を洗い、着替え後、
居間のエアコンの冷風に身を寄せるのが、定年後の習〈なら〉わしとなっている。

その後、昼下がりの2時過ぎの頃から、居間の片隅に簡易ベットを敷いて、
横たわりながら本を読んだりしていることが多い。
そして疲れを感じたりすると、寝付いてしまうこともある。

私も現役のサラリーマン時代は、数多くの方たちと同様に多忙で、
睡眠時間を削り、奮戦して勤務していたことが圧倒的に多かったのであった。

このような体験があったので、昼寝ができることは、
天上の神々からの何よりの贈り物として、甘受している。


私たち夫婦の共通趣味のひとつは国内旅行であり、
年金生活になっても、幾たびか夏季旅行もしてきたが、
暑さ、そして人出の多いの中、高齢者の私は何かと疲れることが多くなっている・・。

このような心情となっている昨今、私の最良の避暑地は、我が家の居間かしら、
と微笑んだりしている。

エアコンの冷気の中、簡易ベットを敷いて横たわりながら、
好きな本を読んだりして、眠たくなったら昼寝もでき、
こればかりは貧富にかかわらず、何事にも変えがたいと思ったりしている。

そして 熱中症で救急車にお世話になるのは、高齢者3年生の私でも御免だから、
と微苦笑しながら、このように過ごすことが多くなっている。

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