夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

京の『祇園祭』、街衆の熱意と限りなく英知の結晶・・。【2009.7.15.~7.17.】 ③

2009-07-18 16:01:23 | 
          第3章 齢を重ね気楽なシティ・ホテルは・・。

私は東京郊外の調布市に住む年金生活5年生の64歳の身であり、
家内の要望する京都の夏祭りのひとつの『祇園祭』を検討した時、
市内の洛中にあるシティホテルに宿泊し、それぞれの山鉾建てのある地域で、
未知の祇園祭の前の『宵々山めぐり』、『宵山めぐり』の情景を観たく、
ネット検索しり、旅行会社のパンフレットで見たりした。

一流と称される『京都ホテルオークラ』、『京都ロイヤルホテル&スパ』、『京都国際ホテル』等があるが、
もとより年金生活の東京郊外の田舎者の私としては遥かに高級過ぎて、
高価で予算を超え、その上に心身は落ち着けない状景であり、最初に対象外とした。

そして、ある旅行会社の団体観光ツアーで、
『三井ガーデンホテル京都三条』か『三井ガーデンホテル京都四条』で連泊し、
『宵々山めぐり』、『宵山めぐり』、そして山鉾巡行の時は桟敷席の折りたたみ椅子に座り、
ゆったりと観られる企画があり、私達夫婦は好感したのであった。

私達夫婦は洋バスが苦手であり、このホテルは大浴場があり、
私は小躍りしたのである。

シティホテル、或いはビジネスホテル風であるが、
街中で大浴場に入浴でき、程ほどの価格で宿泊できれば、
何よりも気楽で休まるので、私達夫婦にびったりと、私は家内に云ったりしたのである・・。

結果として、『三井ガーデンホテル京都三条』に連泊したのである。

http://www.gardenhotels.co.jp/sanjo/


『宵々山めぐり』、『宵山めぐり』の夕方から夜の10時過ぎ、
蒸し暑く人波の圧倒的に多い中、観光客として街並みを観て廻り、
汗は流れ、心身が疲れたり、突然の小雨など変わりやすいこの時節の天気に対処できたのである。

疲れを感じたり、小雨の場合は、ひとときホテルに戻り、
宿泊している部屋で洗面し、着替え、少し休息した上で、再出陣するように、
街並みを歩いたのである。


尚、私達の新婚旅行の時は、倉敷、六甲山に宿泊した後、京都のホテルに泊まった。
鴨川の川沿いにある『ホテルフジタ京都』であり、
今回、宇治から市内に戻る時、観光バスの車窓から観え、
『わたくし達の新婚旅行の時・・泊まったホテルよ・・』
と家内は私に話しかけてきた。
30数年前の私達の人生の駆け出しの時でもあった。

                       《つづく》



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京の『祇園祭』、街衆の熱意と限りなく英知の結晶・・。【2009.7.15.~7.17.】 ②

2009-07-18 13:39:15 | 
          第2章 京都郊外の宇治の夏のひととき

京都駅に昼過ぎに着いた私達の一行は、
待機してくれた観光バスで、一時過ぎに京都郊外の宇治の外れにある三室戸寺に向かった。

昼下がりの薄日の射す中、三室戸寺の朱色の柱の山門が観え、
ゆるい坂道を本堂に向かって歩き始めた・・。
右手に広がる庭園は、5月に躑躅(ツツジ)、6月には紫陽花(アジサイ)、
そして今の時節は本堂の前に蓮(ハス)の花が咲く寺とも知られている。

http://www.hanadera.com/

私は本堂の前の境内に多くの蓮が鉢に植えられて、たわわに咲いたりしている情景を眺めていた時、
蓮の花越しに前方にある鐘楼、その後方に観える三重塔を観た時、
このひとつの美景が観られれば充分と思った。
私は仏像に興味がないので、わずかばかり本堂を拝観し、
境内の石段を山門に向かい、下り立った。

左手の庭園は、アジサイの花は刈り取られ、花の時期が終わり、
まもく梅雨明けを教えてくれた。
もとより京都市内は、祇園祭が終えたならば、梅雨明けとなり、本格的な暑さの夏になる、
と何かの本で読んだりしていた。

私は郊外の宇治の外れで、ぼんやりとし、蒸し暑い中を下った。


この後は私達の一行は、バスで移動し、宇治・平等院の駐車場で下り立ったが、
私は阿字池の手前から著名な建築の阿弥陀堂を眺めたり、池に映る阿弥陀堂を見つめた後、
時の実質政権者の藤原道長の栄華を少しばかり思い馳せた。
私はこれ以上の興味はなく、平等院を辞した。

http://www.byodoin.or.jp/

そして、家内と駐車場の近くの茶屋を探したが、
ゆっくりと座れるテーブル席がなく、止む得ず小奇麗なカフェ。テラスに入店した。
私はクーラーの冷気の中で、ビールを呑みながら、
とろろ蕎麦を頂いたが、想像以上に美味しく、心は高揚し、ビールの追加をしたりした。
家内も蕎麦を食べたりしたが、入店前の期待以上に美味しかった、
と私は聴き、お互いに微笑んだのであった。

そして、宇治橋で川の水流の速さを眺め、
たとえ豊富な水量さえ衰えた千年過ぎた今でも水流の速さは変わらない、
とぼんやりと思ったりした。

そして、まもなく私達の一行は宇治を離れ、市内の中心街にある宿泊先のシティ・ホテルに向かった。

                            
                             《つづく》



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京の『祇園祭』、街衆の熱意と限りなく英知の結晶・・。【2009.7.15.~7.17.】  ①

2009-07-18 09:39:26 | 
           第1章 旅の始まりは、『JR東海』・・。

私は東京郊外の調布市に住む年金生活5年生の64歳の身であり、
私達夫婦は家内の要望の京都の夏祭りのひとつの『祇園祭(ぎおんまつり)』を初めて拝観する為に、
ある旅行会社の団体観光ツアーの2泊3日の小旅行を利用し、参加した。

祇園祭の宵々山の15日に、東京駅より新幹線で京都駅に昼過ぎに着いた後、
指定された観光バスで、京都郊外の宇治の外れにある三室戸寺を参拝し、蓮の花を眺め、
この後は宇治川のほとりにある宇治平等院を観賞し、市内に戻り、
街並みの中にあるシティー・ホテルに到着後、夕方から『宵々山めぐり』を自在に観て廻わる。

翌日の祇園祭の前夜祭の16日の『宵山』の日中は、
祇園祭を祭礼のひとつとして管理されている八坂神社の拝観した後、
付近にある浄土宗の総本山と知られている知恩院を参拝する。

この後は、市内の郊外の貴船川のほとりで、昼食として川床料理を頂いた後、
市内に戻り、鉾町の人から、由来などの説明を受けながら、
山鉾のひとつの月鉾に昇り見学ができ、
午後3時過ぎより、各自が自在に特別公開された町家などが街中の情景を観る。

そして祇園祭の山鉾巡行の17日の当日は、
指定された桟敷席で昼食の弁当も頂きながら、ゆっくりと山鉾巡行を拝観した後、
帰京する旅である。


このような旅の日程であり、期待と暑さに苦手な私は不安を心に秘めて、
東京駅を旅立った・・。

新幹線の『ひかり号』の車内で、乗車前に買い求めたペットボトルの『福寿園 伊右衛門 濃いめ』を飲みながら、
そして野菜弁当を食べた時、
前回に投稿した【東京郊外の田舎者、京の『祇園祭』を拝観する前に・・。】と題した中で、
京都を訪れた綴りで、私達夫婦の新婚旅行で京都の鴨川のほとりのホテルに宿泊していたことが思い出し、
この時の投稿文に書き忘れていたことが気付き、少しボケた、と苦笑したのである。

この後、家内がホットコーヒーを飲みたいと私に云ったので、
車内に巡回する若き女性の販売員に私は声をかけた・・。
制服のワンピース、エプロン、首周りのスカーフ、そして微笑み・・、
私は航空の日航、全日空の方たちより遥かなるセンス、しぐさに瞬時に魅了されたのである。

私は容姿はもとより素敵な感性をお方と感じながら、秘かに見惚(みと)れてしまった・・。
帰路も同じような感覚があったので、JR東海の若き車内販売の方たちは、
まぎれなく日本有数のセンス、しぐさがあると確信を深めたのである。


私は思いがけない心のプレゼントに心酔した後、
隣の車両で喫煙していた時、一枚のポスターを眺めたりした。

《 演歌よりも、
  歌謡曲よりも、
  泣かせる
  ニッポンの歌です 》

と明記されていたので、何のポスターかしらと思い、右側を見たら、

《 万葉集が
  iPOdで
  聴ける時代になったとは。

  企画・JR東海エージンシー 》

と明示され、私は思わず微苦笑したのである。
そして、同じような宣伝文だったならば、私の場合は、

演歌、そして歌謡曲よりも
限りなく愛された、古来からの歌です。

と綴ると余計なことを考えたりしていた。

このようなことを思案したりした後、まもなく京都駅到着のアナンウンスーが聴こえてきた。


                       《つづく》



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