夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

野に咲く花のように・・。

2005-02-15 11:32:57 | 定年後の思い
家内と結婚し、二年後に家を構え、茶室も造った。
家内はお茶事については、高校時代のときからある先生に師事していました。

しばらくすると、先生がお弟子さんを伴い、茶室を拝見したいわ、という事で来宅してくださいました。

それから五年の歳月が流れました。

家内がお免許状を頂くに当たって、先生方に謝礼を出すことになりました。

私は、段が昇格する度にそうした事が慣例だったことに不満でした。

前年の夏、家内とリゾート・ホテルで夏季休暇を取り、滞在していました。
ある日の午後、ホテルの庭園の一角で茶事があったので、同席させてもらい、さりげないたたずまいに私は感心した。
にじり口を出た後、ひろびろとしたホテルの庭園で、
『良かったね。まるで野に咲く花のようだったね』と家内に言った。

その後、家内はこの先生に謝礼を出した後、師事するのを止めて、気の許す友達間で茶事をしています。

コメント (2)
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