ブルーディスクを1000作品前後保有しているが、
(略)本稿では、40年近くにわたり高齢者向け介護事業のコンサルタントをつとめる、
株式会社タムラプランニング&オペレーティング代表取締役の田村明孝氏に話を伺った。
(取材:甚野博則、構成:ダイヤモンド社書籍編集局)
● 介護は“突然”やってくる
――拙著『ルポ 超高級老人ホーム』では、元気なうちから
いくつもの高級老人ホームを吟味する高齢者たちを数多く取材しました。
一方、突然家族が倒れ、要介護になった場合、いきなり老人ホームを探すのも大変です。
具体的に今すぐ準備すべきことなどあるのでしょうか?
田村明孝:
介護は突然やってきます。
たとえば、親が脳梗塞で倒れて救急搬送され、手術を受けたあと、
病院から「あと1週間で退院してください」といわれるようなケース。
さて、どうしましょうとなるわけです。
こうした状況で、事前に準備しておくことができれば理想ですが、
突然親が倒れ、多くの人は準備不足のまま、あたふたしてしまうのが現実です。
「介護保険について勉強しましょう」といわれても、
事前に知識を身につけている人は、ほとんどいません。
結局、ゼロどころかマイナスからのスタートになるケースがほとんどです。
――事前準備どころかマイナスからスタートして、
いざというときに、家族や本人は、まずどのように動けばいいのでしょうか?
田村明孝:
多くの病院には、「地域連携室」や退院サポートを行う部署があります。
そこでは介護施設の情報を持っていたり、ケアマネジャーと繋いでくれる役割があります。
たとえば、脳梗塞で半身麻痺が残った場合、自宅に戻るのが、難しいケースが多い。
その場合は「地域包括ケア病棟」と呼ばれる中間施設に移り、
いわば二次入院のような形で、リハビリを続ける選択肢もあります。
――「地域包括ケア病棟」は、リハビリ施設のようなもの?
田村明孝:
そうです。基本的には、リハビリが目的の施設です。
脳梗塞などの場合、短期的にリハビリ病院を利用するケースが多いですが、
高齢者の場合、自宅に戻るのが、難しいこともあります。
そうした際に、家族が次の施設を探して決断する必要があります。
――病院側は、移る場所が決まるまで、入院させておいてくれるのでしょうか?
田村明孝:
緊急の場合、最長でも3ヵ月程度です。
特に大学病院では、1ヵ月で退院を求められることが多い。
病床数の確保や医療報酬の制約があるため、病院側も長く患者を留めておくことは難しいのです。
――病院にある「地域連携室」の方は、いわゆるソーシャルワーカーのような役割?
田村明孝:
そうですね。ただし、有料老人ホームの内部事情や良し悪しまでを
詳しく把握しているわけではありません。
行政が用意した特定施設のリストを紹介する程度で、
具体的なアドバイスを期待するのは難しいです。
● “事前見学”で確認すべきこと
――結局、自分で情報収集するしかない?
田村明孝:
その通りです。
もし時間があれば、地域連携室に1週間だけ時間をもらうなどして、
家族だけでも見学を申し込み、必ず事前に見学してください。
施設の運営方針やサービス内容が、自分に合うかどうかは見学しなければわかりません。
施設長とも話をして、「こういう状態の親の場合、どんな対応をしてくれますか」
と具体的に聞くことが大切です。
最低でも数カ所を比較検討するのが望ましいですね。
――具体的にどういったことを確認すれば良いのでしょうか?
田村明孝:
たとえば、食事内容や介護サービスの範囲です。
特定施設であれば、介護職員が常駐していますが、
住宅型の場合は「基本的にサービスは、外部契約で」となることが多い。
訪問介護や訪問看護、デイサービスなどを個別に契約する必要があり、負担が大きいです。
ですから、介護付き有料老人ホームや特養など、
包括的なケアが受けられる施設を選ぶほうが安心です。
● “在宅介護”の限界は
――在宅介護を希望する場合の準備は?
田村明孝:
在宅介護の場合も、ケアマネジャーを見つけることが、第一歩です。
入院している病院が地域内であれば、病院が、ケアマネの情報を持っています。
地域包括ケアサービスを利用して、
自治体が紹介するケアマネジャーを通じて、段取りを組むのも有効です。
どのような介護を受けたいのかという希望は、
どんどん言ったほうがいいとは思いますが、
意に沿ったようなサービスを見つけるのは、現実的に難しいでしょうね。
自宅へ戻った場合は、地域密着型サービスというのもあります。
定期巡回で自宅にきてくれて、デイサービスもセットで利用できて、
泊まりも利用できるサービスもあります。
小規模多機能型居宅介護や看護小規模多機能型居宅介護(看多機)みたいな、
必要なところだけ自宅にきて、やってもらうっていうサービスもあります。
そういうサービスの受け方ができれば、
要介護度2,3など重くなっても、なんとかやりくりできるケースはあると思います。
――夜間対応が必要な場合は?
田村明孝:
夜間対応は、在宅介護の最大の課題です。
家族が同居していれば、ある程度対応可能ですが、一人暮らしでは難しい。
24時間対応の定期巡回サービスを提供する拠点は、
全国で1300カ所程度しかなく、ほぼ都市部に限られています。
要介護2でも、夜間対応がなければ、自宅介護は厳しい。
要介護3以上では、ほぼ不可能です。
――在宅介護だと、介護保険でカバーできる範囲には限界がある?
田村明孝:
そうです。要介護3以上になると、介護保険の範囲を超えることが多く、
「特別養護老人ホーム」や「介護付き有料老人ホーム」を選ぶほうが、現実的です。
以前、月額100万円以上を自己負担して、
住宅型有料老人ホームに住む要介護4の方を見たことがあります。
本人がその場所に強いこだわりを持っていましたが、負担は非常に大きい。
● “認知症”になったらどうする?
――介護保険サービスを利用できる施設について、改めて教えてください。
田村明孝:
「特別養護老人ホーム(特養)」、「老人保健施設(老健)」、
「介護療養型医療施設(介護医療院)」の3施設です。
特別養護老人ホーム(特養)は、生活の延長を目的とし、医療ケアは限定的。
嘱託医が1名ほどいることが多いですが、緊急時対応は難しいです。
療養を目的としている施設です。
「老人保健施設(老健)」は、リハビリを通して、自宅復帰を目指します。
基本的に90日間から3ヵ月間を目安にして、自宅へ戻るための施設で、
医療法人が経営しています。
リハビリを医療がバックアップしてやっていきます。
「介護療養型医療施設(介護医療院)」は、病気や慢性疾患がある人向けで、
医療ケアに対応できます。
元々は療養病床、老人病院のような建付けのものが医療院に変わったものです。
復帰目的というよりは、慢性疾患がある人がそこへ入るイメージです。
――グループホームについては?
田村明孝:
グループホームは、認知症の診断を受けた人しか、入れない認知症専用施設です。
1ユニット9人として、最大3ユニット、入居者数が27人と小規模です。
このため、認知症の人が、そこへ行っても安心して生活できるというような、
そういう建付けでできました。
ただし、認知症ケアの教育プログラムをしっかりと整備できていない
ホームも多いのが現状です。
――しっかりやってない?
田村明孝:
認知症の教育プログラムを持っていない、
要は職員に認知症とはなんたるかを、教育できていない施設もあります。
教育ができなければ、研修もできない。
研修ができなければ、スタッフが認知症対応の仕方を理解できないので、
不都合が生じることがあります。
最悪の場合、夜間1人でケアしているスタッフが、虐待に走るような事態も起きました。
私はこれまでスウェーデンやデンマークで、
30年以上認知症ケアについて学んできました。
認知症のケアプログラムをどう整えるか、
認知症療法の種類をどのように持つかが非常に重要です。
施設選びでは、こうした点についても確認するべきです。
田村明孝(たむら・あきたか)
株式会社タムラプランニング&オペレーティング代表取締役。
「高齢者住宅支援事業者協議会」事務局長 1974年に大学卒業後、
ケア付き高齢者マンション開発会社に入社。
神奈川県横浜市などにケア付き高齢者マンションの開設を手掛ける。
1987年に株式会社タムラ企画(現タムラプランニング&オペレーティング)を設立、
代表取締役に就任。
高齢者住宅の事業計画立案及び実施・運営・入居者募集等、
一連の実務に精通したコンサルタントとして活躍。
市町村の介護保険事業計画などの福祉計画策定をはじめ、
老人福祉施設や有料老人ホームの開設コンサルや経営改善コンサルに力を入れ実践している。
テレビ、新聞、雑誌など各種メディアへの出演実績多数。・・》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
今回、40年近くにわたり高齢者向け介護事業のコンサルタントをつとめる田村明孝さんより、
《・・突然に要介護状態に、「事前準備ゼロ」でも、今のうちに確認すべきこと・・》、
80歳の私は、多岐に及び、具体的に解説して下さり、多々教示されたりした・・。
たとえば《・・多くの病院には、「地域連携室」や退院サポートを行う部署があります。
そこでは介護施設の情報を持っていたり、ケアマネジャーと繋いでくれる役割があります。
たとえば、脳梗塞で半身麻痺が残った場合、自宅に戻るのが、難しいケースが多い。
その場合は「地域包括ケア病棟」と呼ばれる中間施設に移り、
いわば二次入院のような形で、リハビリを続ける選択肢もあります。 ・・》
こうような「地域包括ケア病棟」と呼ばれる中間施設、
私は無知であり、こうしたことを含めて、基本的なことを私は学んだりした。
或いは、“在宅介護”の限界は・・、“認知症”になったらどうする?、
私は溜息を重ねながら、具体的に多々教示させられたりした。
果たして私たち夫婦は、晩秋期どのような状況になるか、判らないが、
今回学んだことを根底に於いて、
明るく前向きに過ごそう、と思い重ねたりした・・。
昨日、ヤフー・ジャパンより配信された記事を見ている中で、
『 中島みゆき コンサート「歌会 VOL.1」劇場版が全国で公開
「歌会 VOL.1」映像作品&ライヴCD発売決定 』、
と題された見出しを見たりした。
その創作者に夢中になり、のめり込むことがあると思う。
私も音楽に於いて、ひとりのアーティストの出会いもそのような形であった。
この当時の私は、あるレコード会社に勤め、コンピュータを活用した情報畑に所属していた。
1989年(昭和64年=平成元年)の初め、昭和天皇が崩御された後、昭和から平成と年号の変換、
そして4月から日本で初めての消費税の対応で、睡眠時間を削りながら奮闘していた・・。
1月のある日曜日、土曜休日も奮戦していた為、
昼過ぎまで寝過してしまい、パジャマ姿でぐったりしていた・・。
日曜日の夕方、疲れきった私は、パジャマ姿で家内が買物に行くのを見送ったりした。
そして足早に過ぎていく、夕陽を見たりしていた・・。
お茶を淹れた後、カセット・テープをラジカセCDに何気なしにかけたりした。
そして、何曲目から、人の尊厳を問うかのように、流れ聴こえてきた・・。
♪エレーン
生きていてもいいですかと 誰も問いたい
エレーン
その答を誰もが知っているから 誰も問えない・・(略)・・
中島みゆき コンサート「歌会 VOL.1」劇場版が全国で公開 「歌会 VOL.1」映像作品&ライヴCD発売決定
12月27日(金)、中島みゆき4年ぶりのコンサートとなった、
〈中島みゆき コンサート「歌会 VOL.1」〉を完全収録した劇場版が全国の映画館、
約140スクリーンで公開がスタート。
併せて、同作品の映像パッケージ(Blu-ray / DVD)と
ライヴCD作品が、2025年3月12日(水)に発売されることも発表されています。
2020年、未曾有のパンデミックにより、ツアー途中8公演で中止を余儀なくされた
〈中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」〉から4年。
2024年1月19日から5月31日まで、
東京・東京国際フォーラム ホールAと大阪・フェスティバルホールの2会場で
計16公演行われた4年振りとなるファン待望のコンサート〈歌会 VOL.1〉の模様を
完全収録した最新コンサートが、劇場版となり迫力の5.1chサラウンドで、
全国の映画館の大スクリーンに蘇ります。
大ヒット曲「地上の星」「銀の龍の背に乗って」や、70年代の名曲「店の名はライフ」、
近年のタイアップ・シングル「倶(とも)に」「慕情」。
渾身のメッセージ・ソング「ひまわり“SUNWARD”」、
ファン垂涎の『夜会』ダイジェストメドレー。
そして本編ラストを飾った、アニメ映画『アリスとテレスのまぼろし工場』
(スタジオMAPPA、岡田麿里監督作品)の映像を背景に歌われた
圧巻の最新シングル「心音(しんおん)」を含む、全19曲。
またその歌を支える1988年から中島みゆきをプロデュースする瀬尾一三の指揮をはじめ、
ピアノ、ギター、ベース、キーボード、サックス、弦(バイオリン、チェロ)、コーラス等、
ステージ上のミュージシャン一人一人の演奏する姿も見逃せません。
そんなステージ上の雰囲気も含め、中島みゆきの歌唱を間近で
鑑賞しているかのようなズーム映像や画面いっぱいに広がる感動のシーンなど
コンサート映像作品ならではの魅力が詰まっているので、
ぜひ映画館に足を運んでもらいたいところです。
併せて、来場者先着特典の「歌会 VOL.1」カレンダープレゼントも用意されているので、
こちらもチェック。
そして、そんな劇場版の凄さをほんの少し体感できる60秒の予告編が只今公開中なので、
まずはこちらをご覧ください。
そして、早くも来年2025年3月12日にこのコンサートが映像作品(Blu-ray / DVD)と、
ライヴCD作品になって発売されることが決定。
映像作品は、上記の内容をそのままに劇場版を完全収録の全19曲。
5.1chサラウンドも選択でき、字幕で中島みゆきの歌詞の世界も
同時に楽しむこともできる仕様となっています。
また今回は、Blu-ray、DVDともに初回盤をご用意。
初回盤には、ボーナスDiscとして『中島みゆき コンサート「歌会 VOL.1」16/16+』
(コンサート・ドキュメンタリー映像)を収録。
700時間を超えるリハーサルやバックステージの模様から編集された貴重な映像を収録。
本編同様、翁長裕監督の力作となっています。
同時発売のライヴCDセレクション・アルバム『中島みゆき コンサート「歌会 VOL.1」-LIVE SELECTION-』は、
全19曲から「地上の星」「銀の龍の背に乗って」「倶(とも)に」「慕情」「心音(しんおん)」等、
今作の魅力の詰まった中島みゆき本人セレクトによる珠玉の11曲。
今作のマスタリングは音楽プロデューサー瀬尾一三の下、
中島みゆきの多彩で奥行のある優しく強い歌声、
そして会場の熱をあますことなく伝える、LAの巨匠エンジニア、スティーブ・マーカッセンによる素晴らしい仕上がり。
あたかもコンサートホールの真ん中で、
中島みゆきの歌唱とバックバンドの演奏を聴いているかのような
リアルで臨場感あふれるライヴ音源を楽しむことが出来るファン必聴の作品となっているので、
映像作品と合わせて、発売をお楽しみに。
そして、まずなによりも劇場の迫力の大スクリーンで、今作を体感していただきたいところです。
※文中、楽曲「倶(とも)に」の「倶」は本来、旧漢字になります。・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
過ぎし3週間前の頃、今回の《・・中島みゆき コンサート「歌会 VOL.1」劇場版が全国で公開・・》、
まもなく上映されると私は知ったりした。
過ぎし2024年1月に都心の東京国際フォーラム ホールAで、
公演された『中島みゆき コンサート「歌会 VOL.1」』は、
公演する前売り券を入手は困難とされる中、たとえ入手が出来たとしても、
都心まで出かけ、公演を鑑賞する意欲と体力が欠落し、無念ながら見送ったりした・・。
せめて地元の映画館で、今回、上映されると知り、
確か10数年前に続き、中島みゆきさんの コンサート劇場版を、
本日、鑑賞して、先程帰宅した・・。
中島みゆきさんの多岐に及ぶ言霊(ことだま)に旋律、表現力の豊かな歌唱力、
これらを包括するように敬愛している瀬尾一三さんが率いるそれぞれのアーティストの演奏力、
コンサートをスクリーン上に表現された優れた作品、と私は感銘を受けたりした。
先程、ヤフー・ジャパンが配信している記事の中で、
『 年末年始に注意したい「3つの感染症」
高熱で重症化、せきが長引く、下痢&嘔吐・・・感染経路と予防策 』、
と題された見出しを見たりした。
私たちは子供に恵まれず、二人だけの家庭で、ささやかに過ごしている。
『高齢者インフルエンザ予防』、そして『新型コロナウィルスワクチン』の接種を受けたりした・・。
このような私は、今回の《・・年末年始に注意したい「3つの感染症」・・
そして感染経路と予防策・・
無断であるが、記事の転載させて頂く。
《・・
冬は気温や湿度が低く、ウイルスや細菌にとって、最適な環境といわれています。
一方、人間の場合は、寒さのために体温が低くなるほか、
代謝機能や免疫力も低下するため、ウイルスや細菌に感染しやすくなります。
【画像】意外と知らない? これが正しい「手洗い」の方法です
特に年末年始は、多くの人が外出するため、感染症にかかるリスクが上がります。
この時期には、どのような感染症が流行しやすいのでしょうか。
また、感染を防ぐには、どのような対策が有効なのでしょうか。
事業場向けの産業保健支援を行うエムステージ(東京都品川区)産業保健事業部保健師業務マネージャーで、
保健師の本田和樹さんが解説します。
冬に流行する主な感染症として、インフルエンザのほか、
ノロウイルスによる感染性胃腸炎、マイコプラズマ肺炎があります。
主な原因や症状などについて、順番に解説します。
■インフルエンザ
インフルエンザウイルスに感染することによって起きる病気です。
一般的な風邪に比べると、全身症状を伴うことや、高齢者や小児が重症化する危険性を持ちます。
38度を超える発熱のほか、
くしゃみや喉の痛み、関節痛、頭痛、筋肉痛などの症状があります。
■ノロウイルスによる感染性胃腸炎
手指や食品などを通じて、ノロウイルスに感染することによって起きる病気です。
感染力が非常に高く、長期免疫が獲得できないため、何度も感染します。
アルコール消毒や熱への耐性が強いことも特徴の一つです。
吐き気や嘔吐(おうと)、下痢、腹痛といった症状のほか、微熱が1~2日生じます。
■マイコプラズマ肺炎
「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起きる呼吸器感染症です。
小児や若い人の肺炎の原因として、比較的多いものの一つです。
例年、患者として報告されるもののうち約80%は14歳以下ですが、
成人の報告もみられます。
発熱や全身倦怠(けんたい)感、頭痛、せきなどの症状が出ます。
せきは、熱が下がった後も3~4週間程度続くのが特徴です。
感染症の主な感染経路は、「飛沫(ひまつ)感染」、「空気感染」、
「接触感染」、「経口感染」の4種類があります。
順番に説明します。
■飛沫感染
感染者のせきやくしゃみ、会話による飛沫(しぶき)を吸い込むことで感染します。
■空気感染
空気中に漂う飛沫核(原因)を吸い込むことにより感染します。
また、チリやホコリとともに空気中に舞い上がった感染源を、吸い込むことで、
感染する塵埃(じんあい)感染と呼ばれるものもあり、空気感染に含まれます。
■接触感染
ウイルスや菌が付いた物を触ったその手で顔を触ることで、
目や鼻の粘膜から、ウイルスが侵入し感染します。
■経口感染
病原体に汚染された水や食べ物を、口にすることで感染します。
インフルエンザウイルスは、飛沫感染や接触感染、
ノロウイルスは、経口感染や接触感染、塵埃感染、
マイコプラズマ肺炎は、飛沫感染や接触感染が原因でそれぞれかかるといわれています。
感染は、感染源、人、感染経路の3つがそろうと成立します。
「感染経路を断つ」、「個人の免疫機能を高める」という点を意識して、
感染予防対策を行いましょう。
【感染経路を断つ】
(1)飛沫感染や空気感染への対策 ・感染防止と感染拡大防止には、マスクの着用が有効です。
・せきやくしゃみをするときは、直接手で口元を覆わずに、
ティッシュやハンカチ、肘の内側で口元を覆い、飛沫が飛び散ることを防ぎましょう。
・換気の悪い場所や混雑した場所は感染源にさらされるリスクが高まります。
出向く必要がある場合にはマスク着用に加え、手洗い、うがいを行いましょう。
・窓の開放による自然換気や換気扇などを使用した機械換気を定期的に行いましょう。
(2)接触感染への対策 ・汚染された可能性のある手で目や鼻、口の粘膜を触らないようにしましょう。
・手を洗うタイミングと手洗い方法を意識し、手洗いの効果を高めましょう。
例えば、「食事の前後」、「電車の手すり、ドアノブなど多くの人が触れる場所に触った後」、
「せきやくしゃみをした後」などに、手を洗ってください。
すぐに手を洗えないシーンでは、アルコール消毒も有効です。
ただし、ノロウイルスをはじめ一部のウイルスや菌については、
アルコール消毒があまり効かないため、注意が必要です。
【個人の免疫機能を高める】
免疫機能を高めるには、生活習慣が非常に重要です。
食生活や運動習慣、睡眠習慣を整えましょう。
(1)食生活 ホルモンや酵素、免疫物質など体をつくるもとになるタンパク質、
体の調子を整えるビタミンやミネラル、エネルギー源となる脂質や糖質といったように、
栄養素はそれぞれ役割をもち、また互いに作用し合います。
そのため、特定の食べ物だけ摂取するのではなく、
多様な食品を組み合わせることが免疫力を保つために重要です。
(2)運動習慣 適度な運動習慣は、免疫力の向上につながります。
一方、過度な運動は、それ自体が体にとって負担となり、
逆に免疫機能を低下させるため、やり過ぎには注意しましょう。
運動強度は息がはずみ、汗をかく程度の運動を週合計1時間、
毎週続けることが理想的です。
(3)睡眠習慣
睡眠は疲労回復、脳や体の休養などに欠かせません。
良い睡眠が取れているかどうかは、
“睡眠で休養が取れている感覚があるかどうか”に着目し、
睡眠休養感が得られる睡眠時間、睡眠環境、生活習慣を整えましょう。
正しい感染症対策を行い、年末年始を楽しくお過ごしください。
オトナンサー編集部・・》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
今回、産業保健事業部保健師業務マネージャーで、
保健師の本田和樹さんより、
《・・年末年始に注意したい「3つの感染症」・・感染経路と予防策・・》、
具体的に解説して下さり、何かと無知な80歳の私でも、多々教示されたりした・・。
私は人出の多い都心などは、苦手となり、
都心の郊外の公園、遊歩道、住宅街の歩道を
殆ど毎日のように散策したりしている・・。
初詣に関しても、私は高校時代から都心の学校に通った頃から、
きまぐれに原宿駅に近い『明治神宮』、鎌倉の『鶴岡八幡宮』、
或いは我が家から3キロばかり歩いた『深大寺』などに、参拝したりしてきた。
やがてサラリーマンを定年退職してから、人出の多い中が苦手となり、
込み合う季節は避けて、参拝したりしてきた。
このような心情を秘めてきた私は、地元の神社、寺院だったら、人出も少なく、
ゆったりした心で参拝できると思い、ここ10数年、新年に参拝してきた・・。
このような気弱な私は、今回の「3つの感染症」も感染することなく、
予防策にもなっている、と微苦笑してしまった。
尚、人出の多いスーパーの買い物、家内の通院の荷物持ちの時など、
しっかりと私はマスクを付けて、用心深くふるまっている。
魚介類に多く含まれる「タウリン」が、腸の免疫細胞の助けに
実は腸の免疫細胞の助けになるのが、
イカ、タコ、牡蠣などの魚介類に多く含まれるタウリン。
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
今回、内科医・血液専門医の久住英二さんより、
《・・風邪やインフルエンザのときは「タウリン」がいい理由・・》、
具体的に解説して下さり、何かと無知な80歳の私でも、多々教示されたりした・・。
そして《・・タウリンには、感染症に罹ってしまった際に、
長引く疲労などの症状を抑制する可能性がある。
ウイルスを退治するために炎症(炎症性サイトカイン)が発生しますが、
その悪影響として痛み、咳、鼻水などの症状を引き起こします。
この炎症性サイトカインの異常発生(サイトカインストーム)が重い症状につながりますが、
タウリンがこの異常を抑制する・・》、
私は初めて学んだりした。
今後、私が酷い風邪やインフルエンザに遭遇した時、
今回学んだ「タウリン」を効力で、早く回復したい、と微笑んだりしている。
そして家内はこの後、2泊3日で検査入院した後、
5月12日より摘出する手術で入院をして、この後の経過状況、
やがて回復状況も医師より順調と診断され、19泊20日間を得て退院となり、
我が家に生還してきたのは、5年半前の出来事であった・・。
75歳を超えたら、これまで常識とされてきた「高齢者観」を忘れ、
新たな発想で考えていくことが必要です(写真:Luce/PIXTA)
長年、老年医学の研究を続けてきた現役の超高齢者である折茂肇医師が、
90歳になってたどり着いたのが、「たいていのことは、ほったらかしでいい」という考えです。
では、実際には衰えていく体と、どう向き合っていけばいいのでしょうか。
折茂肇氏著『90歳現役医師が実践する ほったらかし快老術』
より一部抜粋・編集してお届けします。
■75歳を超えたら「発想の転換」が必要になる
75歳以上の高齢者を対象とした研究は少ない。
「教科書」となるべき指標がなく、人によって個人差も大きい。
そうとらえれば、75歳以上の高齢者では、
これまで常識とされてきた「高齢者観」をひとまず忘れ、
新たな発想で考えていくことが必要だろう。
そもそも、高齢になれば、体の働きが衰えるのは当たり前。
病気になるのも当たり前。
それを嘆いたり、どうにかしようと抗ったりしても仕方ない。
自然な流れに逆らっても、無駄に体力を消耗するだけだ。
病気があるからといって、くよくよ嘆くことはないし、
それで自分の人生をあきらめてしまう必要はないのだ。
75歳を超えたら「無病息災」を願うのではなく、
発想を転換させて「一病息災」の精神で、いくのが賢明だろう。
一病息災とは、「一つも病気がなく、健康な人より、
一つぐらい病気を持つ人のほうが、健康に気を遣うので、かえって長生きする」
ことを意味する。
病気と仲良く、それが無理でもせめて、悪友と付き合うような気持ちで、
「まあ仕方がない。付き合ってやるか」と受け入れるほうが、
気持ちも楽になるのではなかろうか。
病気があっても、元気に生きる。
そのためには、心の持ちようが肝要だ。
75歳を境に、体が大きく変化するのであれば、心の持ちようも変えるのが、道理であろう。
大原則として、「おおらかに考える」ことをおすすめしたい。
自分の老いを感じるたびに、一喜一憂しない。
細かいことに、こだわりすぎない。
くよくよしない。
それが大事ではないだろうか。
「あれしちゃダメ」、「これは体に悪い」などと
細かいことを気にしすぎるのは、ストレスになるし、ストレスこそが、体にはいちばん悪い。
人間だって動物だ。
疲れたら休みたくなるし、睡眠が足りなければ眠くなる。
元気なら動きたくなるし、体調や気分によって、食べたいものも変わる。
理屈にこだわるより、自分の体からの声に耳を傾けて、
その時にしたいようにする。
食べたいものを食べる。それがいちばんだ。
長年、老年医学の研究を続けてきた現役の超高齢者である私自身が、
90歳になってたどり着いたのが「たいていのことは、ほったらかしでいい」という考えだ。
人生は、あれこれ考えたところで、なるようにしかならない。
とくに75歳を過ぎたらもう、細かいことは考えず、自由気ままに生きればいいのだ。
■具体的にはどう向き合う?
では実際に、「ほったらかしの精神」で、衰えていく体と、
どう向き合っていけば、いいのだろうか。
一般的に、日本の医療では、病気に対して治療を行う。
肺が悪ければ肺の薬、心臓が悪ければ心臓の薬、血圧が高ければ血圧の薬、というように、
一つの病気、一つの臓器に対して薬を使い、治療を行う。
しかし、高齢になれば、すべての臓器が衰える。
それぞれの臓器は、それだけで独立して働いているわけではなく、関連し合っているため、
どこか一つに衰えや障害が生じると、
連鎖反応のように、ほかの機能も低下してしまうということが起こる。
高齢になると、いくつもの病気を併せ持つようになり、
「あっちもこっちも、ガタが来て困る」などと思うのはそのせいだ。
全身で衰えていくのだから、どこか一つの病気を治せば済むという問題ではない。
だから、高齢者は若いころのように、一つ一つの臓器ごと、病気ごとに考えるのではなく、
トータルケアとして、全身をみることが大事だ。
「病気を診て、人を診ず」であってはいけないのだ。
■「病気の一つや二つ」は強がりではない
私自身も、糖尿病や前立腺の病気があり、定期的に病院に通っている。
でも、それで悲観的な気持ちになることはないし、
「年をとれば、病気の一つや二つ、あって当然」と思っている。強がりではない。
それは、病気があっても、痛い、苦しい、つらいなどQOL(生活の質)を低下させるような症状がなく、
日常生活を送る上で、困らない程度に体も機能しているからだと思っている。
歩ける、話せる、聞ける、食べられるといったことができているのだから、
病気を気にする必要はないのだ。
つまり、75歳を過ぎたら、病気があるかないかよりも、
ディスアビリティ(disability、機能障害)の有無が重要だと考える。
機能が衰えたとしても、人間らしい生活ができるか、できないかが重要なのだ。
QOL(生活の質)を維持し、自立した高齢者として
生活するために必要な、歩く、食べる、聞く、見る、話すなどの機能が
障害されないように予防すること、
あるいは、障害された機能を補うことが、大切になるだろう。
ディスアビリティ(機能障害)の原因になっている病気があるならば、
その病気を治すことも考えるべきだが、その目的は機能が元に戻るか、
改善するかであって、病気を治すことが目的になってはならないのだ。
機能を改善して、支障なく生活することを目的と考えれば、
病気を治すだけが手段ではなくなる。
歩きにくいようなら、杖や手押し車を使えば、ゆっくりでも歩くことはできる。
階段や段差が支障になるのであれば、
環境をバリアフリーにすることで、不自由を減らせるかもしれない。
■「機能が保てれば」で視野が広がる
ディスアビリティ(機能障害)は、個人の問題だけでなく、
環境や社会によって制限されているものも多い。
病気があるかないかで考えてしまうと、どうしても視野が狭くなる。
「病気があっても、機能を保てていればいい」と思えば、少し視野が広がるのではないだろうか。
ディスアビリティ(機能障害)という「より高い視点」でとらえることで、
これまでの病気やQOL(生活の質)に対する考えも変わってくるはずだ。
その結果、細かいことは気にしないという境地に、たどり着くことができるだろう。・・》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
今回、東京大学医学部老年病学教室の元教授で、90歳を迎えた今も
現役医師として働く折茂肇医師より、
《・・75歳を過ぎたら「一つくらい病気持ち」が案外いい・・》、
80歳の私は、多岐に及び、具体的に解説して下さり、多々教示されたりした・・。
たとえば《・・75歳を超えたら「無病息災」を願うのではなく、
発想を転換させて「一病息災」の精神で、いくのが賢明だろう。
一病息災とは、「一つも病気がなく、健康な人より、
一つぐらい病気を持つ人のほうが、健康に気を遣うので、かえって長生きする」
ことを意味する。
病気と仲良く、それが無理でもせめて、悪友と付き合うような気持ちで、
「まあ仕方がない。付き合ってやるか」と受け入れるほうが、
気持ちも楽になるのではなかろうか。 ・・》
こうような基本的なことを私は学んだりした。
そして《・・高齢になれば、すべての臓器が衰える。
それぞれの臓器は、それだけで独立して働いているわけではなく、関連し合っているため、
どこか一つに衰えや障害が生じると、
連鎖反応のように、ほかの機能も低下してしまうということが起こる。
高齢になると、いくつもの病気を併せ持つようになり、
「あっちもこっちも、ガタが来て困る」などと思うのはそのせいだ。
全身で衰えていくのだから、どこか一つの病気を治せば済むという問題ではない。
だから、高齢者は若いころのように、一つ一つの臓器ごと、病気ごとに考えるのではなく、
トータルケアとして、全身をみることが大事だ。 ・・》
そして《・・75歳を過ぎたら、病気があるかないかよりも、
ディスアビリティ(disability、機能障害)の有無が重要だと考える。
機能が衰えたとしても、人間らしい生活ができるか、できないかが重要なのだ。
QOL(生活の質)を維持し、自立した高齢者として
生活するために必要な、歩く、食べる、聞く、見る、話すなどの機能が
障害されないように予防すること、
あるいは、障害された機能を補うことが、大切になるだろう。 ・・》、
このような人生の晩秋を過ごすには、基本として、こうしたことを学び、
私はこれからの日々に光明をを得たりした・・。
クリスマスが近づくと、豪華なホールケーキを楽しみにする人は、
多いのではないでしょうか?
特別な日の食卓を彩るケーキですが、切り分けるときに、
クリームが包丁についてしまい、断面がきれいに仕上がらないことがあります。
せっかくのケーキだからこそ、美しい見た目でも楽しみたいですよね。
今回は、ホールケーキをきれいにカットするコツを紹介します。
1)包丁を温める
包丁をお湯に浸けて温めます。
これによりクリームが、包丁につきにくくなります。
2)水気を拭き取る
キッチンペーパーで、包丁についた水滴を拭き取ります。
これを怠ると、ケーキに水がついて見た目が損なわれます。
3)切り分ける
温めた包丁を、ケーキに入れてカットします。
スムーズに切れるだけでなく、断面がキレイに仕上がります。
4)包丁を拭く
カットした後、包丁についたクリームやスポンジを、キッチンペーパーで拭き取ります。
5)好みの大きさに切り分ける
手順3と4を、繰り返しながら、お好みの大きさに切り分けていきます。
これらの手順を実践すれば、ケーキの断面がきれいに整い、
見た目も、美しい状態で楽しめます。
この方法を使えば、特別な日のケーキを見た目もキレイな状態で楽しめます。
気になる方は、ぜひ試して下さいね。・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
今回、料理研究家のぱるとよさんより、
《・・「多くの人が知らない”ケーキをキレイに切る意外な方法”・・》、
具体的に懇切丁寧に解説して下さり、何かと不器用な80歳の私でも、
何とか綺麗に切り分けられるそう・・と思いながら微笑んだりした・・。
恥ずかしながら我が家は、ショート・ケーキが月に数回、
大きなホールケーキは年に数回・・であるが、
やはりケーキは綺麗に切れば、より一層美味しく感じられるので、
今回、学んだこと実践しょう・・と独り微笑んだりしている。
先程、ヤフー・ジャパンが配信している記事の中で、
『 じつは「認知症」を予防する・・・
「自律神経」からみた意外な方法 』、
と題された見出しを見たりした。
「心身の不調は、自律神経が原因かもしれない」、
「自律神経のバランスが乱れている」などと、よく耳にします。
そもそも、自律神経とは、どのような神経なのでしょうか?
簡単に言えば「内臓の働きを調整している神経」。
全身の臓器とつながり、身体の内部環境を守っています。
自律神経に関わる歴史的な研究を辿りながら、
交感神経・副交感神経の仕組みや新たに発見された「第三の自律神経」の働きまで、
丁寧に解説していきます。
*本記事は『自律神経の科学 「身体が整う」とはどういうことか』を抜粋・再編集したものです。
皮膚への刺激は、脳にも影響します。
たとえば麻酔したネズミの顔や背中、前足や後足の皮膚を刺激すると、
脳(大脳新皮質)の血流が増えるのです。
特に前足と後足の刺激で、血流が増えます。
これは手足への刺激が、脳を活性化している可能性を示唆しています。
この場合、脳の血流は、どのようなメカニズムで増えるのでしょう?
手足への刺激では、脳血流のみならず、脳内のアセチルコリン、
およびマイネルト核というところから出ている神経の活動も、増えることがわかっています。
その神経の活動が増え、脳内に多量のアセチルコリンが放出された結果、
脳血流が増えているのです。
マイネルト核から出ている神経とは、どういうものでしょう?
マイネルト核というのは、額の少し奥にある場所で、前脳基底部の名称でも知られます。
ここから出ている神経は、大脳全体に広がり、大脳全体の血流を増やしているのです。
この神経は、アセチルコリンを神経伝達物質としているので、
前脳基底部コリン作動性神経などの名前がついています(図3-7)。
前脳基底部コリン作動性神経に、脳血流を増やす働きがあることが証明されたのは1989年。
自律神経と同じ神経伝達物質を持ち、自律神経と同じように血流を調節する働きがあることから、
佐藤はこの神経を、脳内自律神経と称しました。
現在では、この神経が私たちの認知機能を保つうえで、
極めて重要であることがわかっています。
認知症やパーキンソン病などの患者さんでは、脳血流が減ることが報告されていますが、
これは前脳基底部コリン作動性神経が減るため、と考えられているのです。
昔から、料理や散歩など手足への刺激は、認知症の予防になるといわれてきました。
それは、なぜなのか?
手足への刺激が、脳の血流を増やすという前項のデータは、
その根拠の一つとなりえましょう。
実際、麻酔していないネズミを歩かせてみても、脳血流は増えるのです。
手足だけでなく、咀嚼や耳たぶなど顔面への刺激も、
脳血流を増やすことが明らかにされています。
そういうことを鑑みると、私たちが試合や試験などの前に、
顔を叩いて気合いを入れているのは、
生理学的にも理にかなっているのかもしれません。
先ほどの実験が、ヒトにも当てはまるならば、
寝たきりの患者さんの手や足をさすったり、動かしてあげることで、
運動機能だけでなく、脳機能をも維持してあげられる可能性があるでしょう。
前脳基底部コリン作動性神経は、具体的には
脳内の大脳新皮質、海馬、嗅球の3つの領域に軸索を延ばしています。
大脳新皮質は、認知機能に重要な部位なので、
そこに延びている神経線維が、何らかの理由で損傷を受けた場合には、
認知機能に影響が現れることが推測されます。
一方、海馬に延びている神経線維が減った場合には、
海馬は、記憶と関わりの深い場所ですから、記憶力の低下を招きうるでしょう。
さらには嗅球に延びている神経線維が減った場合には、
嗅球は、匂いの感覚に重要ですから、嗅覚が下がりうるでしょう。
嗅覚機能の減退は、アルツハイマー病の初期症状として知られています。
その理由として、東京都健康長寿医療センターの内田さえ氏が近年指摘しているのは、
前脳基底部コリン作動性神経の損傷です。
じつは前脳基底部コリン作動性神経のうち、
嗅球に延びている線維の数がもっとも少なく、そのため神経に損傷が起きるような病態の際には、
嗅球の機能が、最初にダメージを受けやすいと考えられるのです。
日常生活において、さまざまな種類の香りを楽しみ、嗅覚を研ぎ澄ますのも、
認知症の予防になるかもしれません。
神経というのは、適度に使えば、使うだけ鍛えられるもの、そう考えられています。 ・・》
鈴木 郁子(歯学博士・医学博士・日本保健医療大学保健医療学部教授)
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
今回、歯学博士・医学博士・日本保健医療大学保健医療学部教授の鈴木 郁子さんより、
《・・「認知症」を予防する、「自律神経」からみた意外な方法・・》、
具体的に解説して下さり、何かと無知な80歳の私でも、多々教示されたりした・・。
特に私は《・・マイネルト核というのは、額の少し奥にある場所で、
前脳基底部の名称でも知られ、
ここから出ている神経は、大脳全体に広がり、大脳全体の血流を増やしている・・》、
私は初めて学んだりした。
そして《・・前脳基底部コリン作動性神経は、具体的には
脳内の大脳新皮質、海馬、嗅球の3つの領域に軸索を延ばしています。
大脳新皮質は、認知機能に重要な部位なので、
そこに延びている神経線維が、何らかの理由で損傷を受けた場合には、
認知機能に影響が現れることが推測されます。
一方、海馬に延びている神経線維が減った場合には、
海馬は、記憶と関わりの深い場所ですから、記憶力の低下を招きうるでしょう。
さらには嗅球に延びている神経線維が減った場合には、
嗅球は、匂いの感覚に重要ですから、嗅覚が下がりうるでしょう。・・ 》
このように前脳基底部コリン作動性神経は、
「認知症」を予防する大切な機能を秘めている、と私は学んだりした。
『 “ドミノ骨折”を知っていますか?
「たかが骨折」ではない、骨こそが「健康長寿のカギを握る急所」の理由 』、
と題された見出しを見たりした。
私たちは子供に恵まれず、二人だけの家庭で、ささやかに過ごしている。
こうした中、
《・・
骨は人の老いと深く関わっています(写真:buritora/PIXTA)
骨は、人の老いと深く関わるもの――。
東京大学医学部老年病学教室の元教授で、90歳を迎えた今も
現役医師として働く折茂肇医師は、そう語ります。
骨が高血圧や動脈硬化など、さまざまな病気にも影響するといいますが、
それはなぜでしょうか。
折茂医師の新著『90歳現役医師が実践する ほったらかし快老術』より
一部抜粋・編集してお届けします。
■人は骨とともに老いる
私はこれまで、老年医学、とくに骨の研究に、長年身を捧げてきた。
その中で、「人間の体の老い」に興味を持ち、自らのライフワークを支える考えと出会った。
それが「人は、骨とともに老いる」ということである。
イギリスの著名な医学博士、ウイリアム・オスラー先生が残した
「人は、血管とともに老いる」という名言があるが、
私はそれになぞらえ、あえて「骨」とした。
血管と同様、いや、それ以上に、骨は人の老いと深く関わるものと考えたからだ。
我々の体内では、新陳代謝によって、古い骨が壊され、
新たな骨が、作られるという営みが常に繰り返されている。
日々新たに作り替えられることで、骨は強さを保っているのだ。
骨は、カルシウムを蓄えつつ、人の臓器を守り、健康な体とその活動を支えている。
人が成長するのに伴い、骨は長く、太く、丈夫になり、成人になったとき、最も成熟する。
「骨を構成するカルシウムなどが、骨にどのぐらい詰まっているか」を表す「骨密度」は、
20歳ごろに最も高くなる。
しかし、50歳を過ぎるころから、新陳代謝のバランスが崩れ、骨密度が低下していく。
骨密度が低下することで、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気が「骨粗鬆症」だ。
骨折しやすい場所は、年齢により異なるが、
一般的に手首(橈骨〈とうこつ〉)や背中(脊椎)、足の付け根(大腿骨)などに起こりやすい。
若いころと比べて、骨密度が70%以下になると、骨粗鬆症と診断される。
骨粗鬆症の原因は、加齢による骨の老化、女性ホルモンの欠乏、運動不足、カルシウム不足など、さまざまだ。
女性ホルモンと関わりが深いため、閉経後の女性に多くみられるが、男性にも起こる。
男性はとくに、80歳を超えてから、骨粗鬆症の症状が現れる人が多いという特徴がある。
■「たかが骨」「たかが骨折」ではない
骨粗鬆症は、古代エジプト時代からあったといわれるほど、
古くからある病気だが、注目されるようになったのは、近年になってからだ。
その理由の一つは、人間の寿命が長くなったことと想像できる。
昔の日本では、骨粗鬆症が問題になるほど、長生きする人は珍しかったのだろう。
骨粗鬆症による骨折が怖いところは、
一度骨折すると、次から次へと別の骨折を引き起こす「ドミノ骨折」が起こることだ。
それによって、歩きにくくなる、背中が大きく曲がって、内臓を圧迫する、寝たきりになるなど、
日常生活に大きな影響をおよぼすようになる。
骨が悪くなることは、骨だけでなく、その周辺の筋肉や関節など、
体を支えたり、動かしたりする運動器全体の健康に直結する。
さらに、骨粗鬆症になると、心筋梗塞や脳梗塞などといった、
心臓や血管の病気のリスクが高まるという報告もある。
「たかが骨。たかが骨折。生命に関わるものではない」などという考えは、大間違い。
骨こそが、健康長寿のカギを握る急所なのだ。
■骨が弱くなると、なぜ血管も衰えてしまうのか
さて、ここから私が主張したい「人は、骨とともに老いる」という考えについてだ。
骨と血管の関係を語る上で欠かせない、重要なキーワードが「カルシウム」だ。
私は骨の研究に際し、カルシウムの代謝について、専門的に研究を続けてきた。
カルシウムの99%は、骨と歯に、蓄積されている。
骨と歯に存在する以外の1%は、血液の中にある。
カルシウムには、骨や歯を作り、丈夫にすることのほかに、
筋肉を収縮させる、心臓の正常な鼓動を保つ、血液を固めて出血を予防する、
イライラを鎮め気持ちを落ち着かせるなど、さまざまな役割がある。
カルシウムの最も重要な働きは、
人間の体に存在する約40兆個もの細胞に、情報を伝達することだ。
血液中のカルシウムは、副甲状腺から分泌されるホルモンの働きによって
常に一定の濃度に保たれていて、体内のさまざまな機能を
正常に維持する役割を果たしているのだ。
例えば、筋肉が正しく収縮したり、心臓が規則正しく拍動したりするためには、
血液中のカルシウムの濃度が、一定に保たれることが必要だ。
血液中のカルシウムが不足すると、細胞に正しく情報が伝わらなくなり、
筋肉が痙攣を起こしたり、脈が乱れたりすることもある。
血液中のカルシウムが足りなくなると、心臓が止まるのを避けるために、
骨からカルシウムが、血液中に溶け出し、不足分を補うシステムができている。
人間の体は、実に理にかなった働きをするものだ。
■カルシウム不足が及ぼす悪影響
血液中のカルシウム不足が慢性化すると、カルシウムの濃度を回復しよう
と副甲状腺ホルモンの分泌が増え、骨から過剰にカルシウムが溶け出すことになる。
そうすると、骨のカルシウムが奪われ、骨粗鬆症になりやすくなる。
一方で、骨から過剰に溶け出したカルシウムは、
心臓や腎臓、肝臓、脳などのあらゆる細胞の中で増加する。
例えば、血管の壁にある平滑筋にカルシウムが過剰に貼りついてしまうと、
血管が収縮して狭くなる。
そこに無理やり血液を通そうと、心臓が強い圧力を加えて、血液を送るため、
高血圧になる。
また、血管にカルシウムが、たくさんたまることで、血管が狭くなり、
心臓や脳に血液を送る血管が、動脈硬化を起こすこともある。
骨粗鬆症が心筋梗塞のリスクを高めるといわれるのは、そういう理由だ。
骨が弱くなるから、血管が老いるということではなく、
骨が弱くなるのも、血管が老いるのも、どちらも「カルシウム不足」が原因で起こる。
つまり、カルシウム不足が、骨にも血管にも、
ひいては全身にも悪い影響をおよぼすということなのだ。
「人は骨とともに老いる」ということをおわかりいただけたであろうか。
骨はカルシウムの貯蔵庫であり、その蓄えが減っていくと、
骨粗鬆症はもとより、溶け出したカルシウムにより高血圧、動脈硬化、糖尿病など
さまざまな病気にかかりやすくなる。
骨の老化が、全身の老化のバロメーターになるといって差し支えないだろう。・・》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
今回、東京大学医学部老年病学教室の元教授で、90歳を迎えた今も
現役医師として働く折茂肇医師より、
《・・骨こそが「健康長寿のカギを握る急所」の理由・・》、
何かと無知な80歳の私でも、多岐に及び、具体的に解説して下さり、
多々教示されたりした・・。
骨は《・・新たな骨が、作られるという営みが常に繰り返されている。
日々新たに作り替えられることで、骨は強さを保っているのだ。
骨は、カルシウムを蓄えつつ、人の臓器を守り、健康な体とその活動を支えている・・》
こうような基本的なことを私は学んだりした。
そして《・・カルシウムの99%は、骨と歯に、蓄積されている。
骨と歯に存在する以外の1%は、血液の中にある。
カルシウムには、骨や歯を作り、丈夫にすることのほかに、
筋肉を収縮させる、心臓の正常な鼓動を保つ、血液を固めて出血を予防する、
イライラを鎮め気持ちを落ち着かせるなど、さまざまな役割がある。
カルシウムの最も重要な働きは、
人間の体に存在する約40兆個もの細胞に、情報を伝達することだ。
血液中のカルシウムは、副甲状腺から分泌されるホルモンの働きによって
常に一定の濃度に保たれていて、体内のさまざまな機能を
正常に維持する役割を果たしているのだ。 ・・》
こうした人の身体に大切なことを初めて学び、
まさに《・・骨こそが「健康長寿のカギを握る急所」の理由・・》、
恥ずかしながら、80歳になって私は初めて学び、
本日の最大の収穫だ、と微苦笑したりしている。
<picture><source srcset="https://sports-pctr.c.yimg.jp/vrwP1cu9cY2YL4Fg3aXpJtHyHIQWv4q0Pd5fNOzmBc_N1FzH6Nw5O-6uyBxRWdFhujRpIbg_JLvae0jlAkAGSAPnqKq01cmnQxtqAEFA6S1Nu4bS0ub5Va-uVa3jkL1na0C22EaO52m6ms9E7B-klgz8rvSIUDa9iZnxH3CzJ2tN2hfYAH6bhOlE1tjnTkl8" type="image/webp" /></picture>【(c)CoCoKARAnext】
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
80歳の私は学び、多々教示させられ、やがて微笑んでしまった・・。
ご近所の御方たちより、ご夫妻は・・齢よりお若いですょ、
社交辞令を頂いたりしている。
このようなことを今回思いだして、
お豆腐を愛食しているからかしら、と私は独り微笑んだりしている。
こうした中の3年半前の頃、ご近所の84歳の知人の男性より、
どんな高名の御方でも、長生きをされれば、体力は衰え、老体となり、
やがて数多くの御方は、紙おむつのお世話になるから・・、と私は教えられて、
少し動顛させられたりした・・。
もとより介護の難題は、いつまで介護を受ける必要な期間が判らず、
やがて永がられば本人の自己負担額が増し、貯金は切り崩しても資金不足となり、
当然ながら、退所が余儀なくされて、行き場がなく迷子のような介護難民になることである。
そして認知症は、自身が正気な言動がおぼつかなくなり、自覚も出来なくなることと思い、
介護難民は、自身が正気で言動が自覚しながら、困苦し、混迷する。
できうれば、私も体力は衰えても、自助努力で心身が自覚できる時まで、
生活ができたら・・と願っているが、
こればかりは神様か仏様が采配される世界かしら、と思ったりしている。
路線バスで調布市の『総合体育館前』で下車した後、
体育館前の前の歩道を歩いたりした。
この後、『植物多様性センター』の中を、さまようように歩いたりした・・。
このようなのどかな景観の中、いつものように、
私は祖父、父親が病死する10歳まで、農家の児として育てられた為か、
失われた情景を求めるように、のんびりと歩いたりした・・。
やがて『植物多様性センター』を辞して、まもなく『神代植物公園』の正門より、
入園したりした・・。
やがて私は、
この後、隣接している『元三大師堂』に向かう途中で、
私は思いがけない情景に、微笑んだりした・・。
やがて、
と祈願したりした後、
人影の少ない『本堂』に行ったりした。
たまたま年末年始に備えて、大掃除をされている中、
私は手短に、
と祈願したりした後、帰路とした。
尚、家内の白内障の手術が不調で、やむなく眼科医院を変更して、
ただいま復活戦の状況に伴い、26日に再
音楽監督、作曲家、編曲家、プロデューサー ・・・。
さまざまな立場で仕事を共にしてきたミュージシャンの数は、実に3000人。
日本で一番多くの歌い手と共演した音楽家とも言われている。
なかでもユーミンこと、松任谷由実との関係は深く、
コンサートの音楽監督を任されて40年以上が経つ。
ほかにも、携わったアーティストの顔ぶれは華やかだ。
アレンジャーとしては、松田聖子や斉藤由貴、薬師丸ひろ子の曲を、
プロデューサーとしては一青窈や平井堅、今井美樹の曲を手がけている。・・
このように解説させた後、3回に及び、記事の内容を紹介されていて、
私は精読して、感動させられたりした・・。
特に息を止めるように読んだ一部を転載させて頂く
《・・
——いわゆる歌がうまい人は、ごまんといるわけですが、
アマチュアとプロをわけるものって一体なんなんでしょう?
武部聡志さん
まず、アマチュアは、とても自己満足の要素が強いと思うんです。
カラオケの点数が高い、声の波形がぴったり合っている、高い声が出る、
そんなところばかりを気にしているというんですかね。
総じて言えば、誰かのための歌じゃない。
たとえ本人はそう思っていたとしてもうまく伝わっていない。
一方でプロの歌い手は、いかに多くの人に伝わったかが、基準になっていると思います。
誰かに伝えるために、歌うという意識が強いですし、実際に多くの人に伝わっている。
結局、これまで何度も伝えてきた通り、
トレーニングでは身につかない“何か”を持っているかどうかですよね。
それは声質なのかもしれないし、表現力なのかもしれない。
その上で、自分の個性に合った曲を選んでいるか、出会えているかどうか。
自分の歌が魅力的に響くと、いい表現につながる。
そうすると、人に伝わる。プロはここまでトータルで考えて歌っています。
——アマチュアで終わるか、プロになれる素質があるか。
かなり早い段階でわかってしまうものですか?
武部聡志さん
残酷ですが、その人の歌を聴けば、すぐにわかりますね。
ただ、プロになれる見込みがあると判断した人でも、
成功するのは、ほんの一握りです。
もちろん表現できる場が増えたおかげで、
昔に比べたら、アマチュアが一発当てるのは簡単になりました。
でも、そこから長く活躍できるかどうかはまったく別の話。
1曲で終わってしまう人も山ほどいます。
だから、いまでも一線で歌い続けるアーティストのすごさというのは、
みなさんの想像以上だと思いますよ。
ときに飽きられたり、スランプに陥ったりしながらも、
彼らはそれを見事に乗り越えてきたわけです。
自らの突出した才能を、ストイックに磨き続けられるか。
情熱を持ち続けられるか。アーティストの真価というのは、そこで問われるのだと思います。・・ 》
このように武部聡志さんが、発露された思いを、楽譜も楽器も弾けず、
感性を頼りに音楽を聴いてきた私でも、この本を読んでみたい、と熱望した・・。
この後、本屋に行ったが、駅前店、大型書店など5店舗探しても、
品切れで困惑してきた・・。
この中に於いて、卸(おろし)でも在庫がなく、と販売員より教えられて、
出版元の増印・・待ちだったら、当面無理かしら・・、
と私は困惑しながら言ったりした。
本日、家内の眼科医院に通院してので、私はボデイー・ガード兼お供で、
随行した・・。
そして帰路、小田急線の経堂にある大型チェーン店の『三省堂書店』の経堂店で、
この本を問い合わせたりした・・。
やがて『三省堂書店』の成城店に、一冊だけある、と判明して、
私は在庫確保をして頂き、やがて成城店で、
私は幸運にも、この本を入手できたりした。
そして私は、帰宅後、小用を果たしながら、今宵は待ち焦がれた本、
読めるよなぁ・・と微笑んだりしている。